中間ストーリー32
〜サボる球〜 (3/3)
その頃、バルキスは…。
???:ご苦労だった、バルキス。
比較的小さめな飛行艇の前でバルキスを待っていた男がそう言い終えると同時に飛行艇の中へ入るように合図する。
バルキス:…すまんレックス、邪魔が入った。
レックス(???):ああ、分かってる。
レーダーから見ていたが、いきなり3人敵が増えたからな、無理もない
〜飛行艇の中〜
飛行艇が出発し、二人は席に座っていた。
バルキスは考え込んでいた。
さっき戦った正男とか言う男、見覚えがあるような気がする…。
だが、どこで見たのか、面識はあったのかどうか、全然思い出せない…。
バルキス:レックス、1つ聞きたいのだが…
レックス:何だ?そんな深刻な顔して…。
バルキス:俺は過去の記憶を一切覚えていない。
しかし、何かが変だ。あいつらを見ると、どうも俺と無縁とは思えないのだ…。
お前、何かあいつと俺との面識について分からないか?
レックス:……。
バルキスはつい数日前、ZECTの研究室にて人造人間として生まれた。
無論、彼はその事実を知らない。ましてやそれ以前の記憶なんて残っているわけがない。
そのため彼自身はただの記憶喪失だと思っているのだろう。
だとすると、正男達に関する記憶はただの勘違いにしか過ぎない。レックスはそう思った。
レックス:…知らないな。
バルキス:……。
レックスが『知らないな』という前の不吉な間は何だ?
明らかに不自然であったが、今の状況でこれ以上追求はしないほうが良さそうだ。
レックス:一体どうした?お前らしくもない…。
俺…らしさ……?
逆に俺らしさっていうのはどういうものなんだ?
そもそも本当に前からレックスと一緒にいたのかどうかも分からないのに
本当に彼は俺らしさを理解しているのか…?
さて、ここで一旦視点を変えるとしよう…
ここに融合した別世界の警察官…彼らはとんでもない光景を見ることとなる。
♪人と夢
from Extra Ocian