中間ストーリー35
〜燃える瓦礫〜
 (2/3)


〜WPS中央司令部 オペレーション室〜


レニウス「あー腹減ったー」


レニウスが空腹感を気にしたように腹を押さえながらオペレーションルームに入室してきた。


ヨシキ「・・・。」


オペレーション室にて、ヨシキがイスに座りモニターを見ていた。
その周りにいるディレイルが持ち武器である化学兵器磨き。
ハルはお茶を飲んでいた。


ヨシキ「レニウスか。丁度いい時に来てくれたな。」


ヨシキがレニウスに気が付くとこちらを振り向いた。


ディレイル「今ちょっと大変なことになってるんだぜ」


ちなみに今、この場にいるのはヨシキ、レニウス、ハル、ディレイルの4人だけ。


レニウス「どうしたんだ?」


ヨシキ「どうやら、ついにレイドが本格的に動き出したようなんだ。
     今までもしつこいぐらいに他サイトの世界のお宝を狙っていたようだが、今回のは図が高い。」


レニウス「何?それは本当なのか?ハンチョウ


ディレイル「全く…、毎回懲りない野郎だぜ…」


ディレイルは中井ボイスでため息を付くように呆れながら言葉を吐いた。


ハル「して、奴は今どこにいるのだ?」


ヨシキ「"光る球"の世界と融合した"A Cloudy Day"のザイレス軍の所に行ってたようだ。
     レイドなら、さしずめ人質か何か取って情報を聞き出したのかもしれないな。」


レニウス「そこの軍にある物を盗った可能性は?」


ヨシキ「今はその本拠地から離れた小さな教会に向かっているみたいだ。
     レイドの目的は、恐らく"ベイルの力"だろうな。」


レニウス「ベイル・・・?」


ヨシキ「ああ、そういれば説明していなかったか」


ヨシキは浪川ボイスで冷静に説明を始めた。

ベイルとは即ち、"A Cloudy Day"における能力者を差す。

普通の人間がベイルになるにはファーラーという老人がいる教会に行き
そこにある杯に触れる。

そしてその際に自分の精神世界へと飛ばされ、そこで"もう一人"の自分に勝つことでベイルとしての力を得る。
だが負けてしまえばそのまま自分自身が死んでしまう。


ヨシキ「・・・というわけだ。」


レニウス「なるほどなぁー」


と、レニウスが一言下野ボイスで感心するような声を出す。


剣鱗「声優ネタ乙w(^^」
ディレイル「・・・ちょっとすっこんでろ」


ディレイル「って、感心してる場合かよ!」


ハル「・・・で、誰が行くんだ?」


レニウス「俺が行くよ。」


ディレイル「一人で大丈夫か?」


レニウス「少なくとも死んでは帰ってこないよ。」


ヨシキ「分かった。検討を祈る。」


レニウス「あーそうだ、その前に・・・」


ディレイル「どうした?」







レニウス「腹減ったから食堂で飯食ってからにするわー(^A^)


ディレイル「おい!!時間ねぇんだぞ!!任務終わってから飯食えよ!!」


レニウス「えー」


ディレイル「えーじゃねえ!! ・・・おいヨシキ、お前からも何か言ってやってくr...」


ヨシキ「俺も食べてくるか・・・。」


ディレイル「ってお前もかい!!



剣鱗「ちなみにレイドは石田ボイスな」
ディレイル「いや、聞いてねえよ







ハル「ワシは・・・?」
剣鱗「うーん・・・お前の声は釘宮r・・・いや、ハルには似合わんな(^^」
ハル「( ゚д゚)・・・・・・」


〜〜〜〜〜〜〜光る球の世界 未名乗城 天守閣〜〜〜〜〜〜〜


消防隊によりこのお城は何とか無事、形を保ったままになった。


殿様:ホーッホッホッホ!!
     いやいや、キミたちのお陰で助かったよ。どうもありがとう。


殿様は扇子を振りながら、笑顔でお礼を言ってくれた。


澳門:(殿様いたのかよっ!!


この天守閣にいたのは殿様と姫様。(正男でお馴染みのお姫様じゃないよw)
澳門、源剛、ξの計5人であった。


姫様:本当にありがとう。貴方たちがいなかったら、私たちは今頃どうなっていたか…


澳門:ケガはありませんでしたか?


姫様:ええ、お陰さまで…


ξ:まあ、俺たち3人の手に掛かればこんなものだなw


源剛:お前は誰とも戦っていないだろう…


ξ:それは言わないお約束(^^;


源剛:ところで、あなた方なら聞いたことがあるのではないでしょうか。
     W,R,A,Cという組織について…


殿様:…W,R,A,C?
     聞いたことないのう。その組織がどうかしたのか?


ξ:実は、俺たちの追っているそのWRACの本拠地が爆破されたようなんだ。
     それによってそのメンバーは全員死んだのか…、それとも逃亡を続けているのか…知りたいんだ…。


この人たちがWRACの存在を知っている可能性は極めて低い。そんなことは分かっていた。
以前までのWRACの本拠地が爆破され、それ以降のヴァック達の行方を握る手がかりはそう簡単に掴めるものではない。

しかし…


姫様:そういえば私…、それっぽい爆発音を聞きましたわ。


澳門:それは本当ですか!


姫様:ええ…もしかしたら別のところに隠れ家か何かがある可能性もありますけど…
    ところで、どこの組織が爆発を起こしたのかは分かっているのですか?


澳門:ZECTといったかな


殿様&姫様:ZECTじゃと!?(ですって!?)


ξ:知っているのですか?


殿様:知っているも何も、あの武装集団はこの国じゃかなり話題になっててね…
     暴動を起こしては人造人間を開発したりと、かなり厄介な組織だよ。


澳門:WRACを破壊したのがZECTとかいう奴らなのは本当だったようだな。


源剛:奴らの対応は警察に任せておけばいい。
     まずはWRACの捜査が先決だ。


ξ:でも、もし姫様の言うとおりWRACの隠れ家が存在するとすれば
   それに関する情報をZECTが持っている可能性だってあるのでは?


澳門:(ZECTがWRACに関する情報を持つ…?)


澳門は何かが引っかかったようだ。
しかし、何が引っかかっているんだ・・・?
自分でもよくわからなかった。




源剛:…とりあえず、正男達の前でまたその話をしたほうがいいかもしれんな。
    一旦ライトテフォール(阻止軍基地)に戻って検討してみよう…。


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〜ライトテフォール〜


澳門:ただいま戻ったぞー


ξ:ふいー、疲れたー。


澳門:まあ、あれだけ熱い現場に出りゃいろんな意味で疲れるわなw


ξ:あそうだ、澳門が重要な情報を掴んだみたいなんだ


〜〜


クリス:で、澳門が話したいっていうことは何なの?


澳門:まぁ、あくまで可能性の話なんだけど…。


ライトテフォールの会議室には正男、ザトシ、クリス、澳門、源剛、ξの6人が集まった。


澳門:まぁ、この中じゃ正男兄さんとザトシとクリスしか分からないと思うんだけど…
     あのバルキスっていう奴、どうも俺たちやWRACと無関係とは思えないんだ…。


ザトシ:しかし、ZECTという奴らの一員だとすれば、バルキスは俺らやWRACと関係ある筈がないんだが?


正男:俺も同じだ…。(あらゆるサイトのデータが内臓されている俺でもあのバルキスという男に関して記憶がないからな。)


クリス:私もザトシ達と同意見だけど…。
      それに具体的にWRACを爆破したのがZECTのうちの誰かなのかは分かっているの?


澳門:それは分からん…、だがもしバルキスでないとすれば、何か特別な理由があるような気がするんだ。


正男:俺はZECTのことをよく知っているが、確かにあのバルキスという男があの組織にいるのは不自然だったな。


クリス:まあ一人だけ魔力を持つっていうのは不自然ね…、ZECTのことはよく分からないけど…。


源剛:ZECTは元々魔力を持っていなかったが、魔力を手にしてしまえば強大な組織になる恐れがある。
     警察や特攻部隊で抑えられるレベルなのは今のうちかもしれんな…。


正男:ならばまずはバルキスをとッ捕まえて詳しい話を聞く必要がありそうだな。


源剛:よし、じゃあZECTに新しい動きがないかこっちで調べてみるとしよう。


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阻止軍はWRACの生き残りを探るため、まずはZECTの動きを見ることにした。
ZECTが奴らの情報を掴んでいる可能性は極めて高い。

それだけじゃない、先ほど正男達が遭遇したバルキスという男はZECTのメンバーでありながら
阻止軍やWRACの人間が持つような力を持っている。
無関係とは判断できなかった。

果たして、バルキスは何者なのか…、正男達と面識がある人物なのかどうか…?
それは後々明らかになっていくだろう…。


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Nintendo DS『Ace Attorney Investigations: Miles Edgeworth』より
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