中間ストーリー37
〜思い出す記憶〜 (2/3)
ベリアル:どうよw これが俺の部下をイジめた報いだw
ジャック:くそ・・・強い・・・!!
こうなったら・・・シャイニング・スラッシュ!!
ジャックは剣の形をした光の飛び道具をベリアル目がけて発射したが
ベリアルは潔く避けた。
ベリアル:予想以上にやるようだなァ、だが所詮、山賊の長に立つ俺や兄貴には勝てんぜ・・・?
ベリアルがその言葉を言い終えるころには彼は突進していた。
矛先は言うまでもなくジャック。
ジャック:ぐっ!!
阻止軍の中でトップクラスの強さを誇るジャックでさえもなかなか侮れない相手だ。
だが圧倒的に押されているわけでもなかった。
これでもあのWRACの首相、ヴァックと戦える程度の実力はあるのだ。
勿論、圧勝するわけでもなければ互角といえるわけでもないが、攻撃を抑えることくらいなら何とかできた。
それは今、このベリアルと戦っていても同じこと。
抑えることはできてもこちらの攻撃を与えることは難しかった。
ベリアルのラッシュに押されたジャックは体制を低くし、ベリアルを蹴り上げた。
ベリアルはジャックのけりにより上へ跳ね上がるが空中で宙返りし、ジャックの背後に着地。
その次の瞬間、ベリアルは瞬時に次の攻撃態勢にかかろうとするが・・・
浩二:ちょっと待ってよ、僕の事忘れてない?
ベリアル:忘れちゃいねーよ、俺が本気を出せば、本来ならば二人がかりで来ようとも
多分俺はお前らに勝つことはできる。何しろ俺には生命2つ分の力が宿っているからな・・・
ベリアル:だがあいにく俺も状況くらいは把握しててねw
さすがに”融合”したお前に勝てるなんざハナから思っちゃいねえw
浩二:!! どうしてそれを・・・?
ベリアル:さぁ、どうしてだろうなぁ?まあ細かいことは気にとめんなよ。兎に角だ、異サイトと融合してるとかそんなんじゃない。
俺は自分をコントロールする器を知りたいがために”元から強い奴”を探し続けてるんだ。今俺と戦っている奴みたいにな。
お前のように元々は弱い奴が、ただ融合しただけの奴に用なんてないんだよ。
浩二:(そんな・・・どうしてコイツが世界混雑のことを・・・?
いや待てよ・・・?考えてみればその事実を知る術はいくらでもあるから知っててもおかしくはないのか・・・。)
〜〜
剣鱗「待つんだ、A Cloudy Dayのストーリーをよく読んでみよう。」
イーグルアイ「おま・・・いきなり俺らの出番かよ」
剣鱗「いいか、よく見てみろ、あのサイトの某中ストにはこう記されていた。」
『ベリアル(あのルドアって奴なら器になってくれる気がす 能力的に兄貴と二人なら狩れるな いや・・・でも新しい力追加されたら(ry)』
剣鱗「つまり、A Cloudy Day本編でもう既にベリアルが世界混雑のこと知ってるという事実は明かされているのだぞ!」
ホトケ丸「それってネタやろ?まさかそれがここに繋がってくるとは・・・」
〜〜
浩二:うー・・・何か今現実離れした会話が聞こえてきたんだけど、気のせいかな・・・?
ジャック:何をごちゃごちゃやってるんだ、お前の相手は俺だろ!ベリアル!!
ベリアル:言われなくても分かってるぜ、さっさとゴミカスにしてやr...
ディレイル:ウランボム!!
ボオォオオオン!!
どこかからか投げられた爆弾がベリアルに向かってきてそれは爆発。
って、また邪魔者かよw
現れたのはディレイルとバルキスだった。
ベリアル:化学兵器の使い手か・・・。見たところベイルじゃああなさそうだが
と、その時だった。
プルルルルル
ベリアルのポケットから機械音が鳴った。
ベリアル:兄貴からか、どうしたんだ?
ベリアルは不満そうに通信機を取り出す。
ピッ
ベリアル:何だよ、俺は強い奴に囲まれて今最っっ高な気分に浸っているっちゅうのに・・・
通信機の声:おいおいおいおい大変だぜ弟君よ!!
通信機の先から聞こえる声・・・
それは愉しげに狂い、どこか離れた場所にいる筈なのに、あたかもすぐ傍にいるかと思うくらいに恐く、怖く、強く
今にもここで暴れまわりそうな、そんな声・・・
その場にいる人全員がまさに、ベリアルの兄貴と聞いて納得できるくらいに・・・
ベリアル:ルシファー兄が大変ていうなんて珍しいじゃねえか。一体何があったんだ?
ルシファー:いいか、よく聞け、耳をかっぽじってよく聞け!!
俺の近くにあのルドアとかいう男が現れたぞ!!お前前に言ってたよな?
あの男こそ器になってくれると、俺と2人で掛かれば刈れると!!
ベリアル:それは俺らの管理人がネタで言わせただけなんだが何だとそれは本当か!?本当に本当か!?!?
遂にこのときが来たか、俺ァずっと待ちわびてたんだぜww 分かった今すぐそっちへ向かおう!
ピッ
ベリアル:というわけだ。部下を蹴散らしたのは今の戦いでチャラにしてやるw
今日は最っっっっっっっっっ高にお祭り騒ぎだぜww 今の俺は上機嫌だ 今日は勘弁してやるぜw
ベリアルは去った。
ジャック:やけにあっさり去って行ったな。
浩二:やっぱり強い方を選ぶんだね、彼は。
まあとりあえずそれは置いとくとして・・・
浩二は目線をディレイルとバルキスに移す。
浩二:キミはディレイル・・・それに、そちらの方は・・・?
バルキス:バルキスだ。さっきまでZECTにいたが、彼らを裏切ってきた。
浩二:え?元ZECTがどうしてここに?
バルキス:WRAC首相のヴァックって奴にどうしても聞き出さないといけないことがある。
それで俺たちもWRACのアジトに向かっている所だ。
ジャック:場所は、分かるんですか?
ディレイル:それなら心配ない。俺たちは場所を把握している、案内しよう。
正男:待った!
浩二:あれ、兄さん・・・それに、みんな!どうしてここに?
先ほど破壊阻止軍の本拠地から”街”までヘリで移動し
その街からさらに移動してきた阻止軍メンバーたち。
正男、ザトシ、クリス、澳門がそこにいた。
ちなみに今ここにいるのは
浩二、ジャック、バルキス、ディレイル、正男、ザトシ、クリス、澳門の8人である。
正男:8人で行くっていうのはちょっと多すぎないか?
アジトに行くにあたって迷子にでもなったら大変だ。
ザトシ:迷子ってw
正男:だから今のうちにこれだけ決めておこう。
アジトに入ったら3人、3人、2人にグループ分けしないか?
澳門:そのアジトがどれくらいデカイのか分からないけど、でも俺は賛成かも・・・。
8人一緒に行動してたら一瞬で誰がいなくなったかとか分からなくなるしな。
ディレイル:これで決まりだな。
正男:つかなんでディレイルがここにいるんだ?
ディレイル:バルキスをWRACのアジトに連れてくのが俺の使命だからだ。
こいつはどうやらヴァックに会うべきらしいからな。
バルキス:・・・
浩二:(ヴァックに・・・?この人・・・バルキスさんは一体何を抱えているんだ?)
正男:まあいいや、とりあえずディレイル、アジトの場所が分かるなら案内してくれるか?
ディレイル:ああ
ディレイルとバルキス先頭に、8人は雪道を歩きだした。
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♪from Hamienet