中間ストーリー38
〜光る道〜
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〜工場最深部〜


正男とバルキスは二人で人工ベイルと戦っていた。


人工ベイル:ググ… 人間 排除スル


人工ベイルの正面から数メートル離れたところで正男は
挑発するように右手のひとさし指を2回丸めると、人工ベイルは正男に向かって突進した。

そして人工ベイルは右手に付いた巨大爪で正男を襲う。
一方、正男は炎の剣でその爪を受け流す。

しかし、図体がでかく、しかも爪も普通の人間が使うようなものと比べて遥かに大きい。
その2つの力点が重なり、非常に重い一撃であった。

だが戦い慣れているそんな状況でも策略は企てられるようだ。



正男:今だ!バルキス!!



人口ベイルの後方にいたバルキスは風の銃を構え、技を放った。



バルキス:ディオ・ストーム・ショット!!



巨大な風の弾を発射した。
しかし人口ベイルはもう片方の腕に付いている大砲を後方に向け発射。
その結果・・・







見事なまでの相殺。






バルキス:やはり相殺か、だが!!




バルキスは人口ベイルの攻撃パターンを読んでいたので割と次にすべき行動は分かった。




バルキス:もう一度だ!




バルキスは先ほどと同じ技を人工ベイルに発射。





──人工ベイルは5秒に1度しかロケットランチャを出せない。





刃物と刃物で相変わらず人口ベイルと正男は争っているが
その二人目がけて風の弾が向かってくる。




それに気付いた正男は咄嗟に人工ベイルからバックステップで離れた。




風の弾はさっきより強力だった。
見事に人工ベイルに直撃し、人工ベイルは壁まで吹っ飛んだ。

しかし、流石は硬質の鋼鉄で出来た兵器である。
壁にぶつかったときの衝撃は強く工場の壁が凹み、皹が入るほどであった。軽く工場が揺れた気がした。

当然、人工ベイルもダメージを負ってはいるもののこの程度で壊れるはずはなかった。

人工ベイルは体制を立て直し、こちらに歩行してくる。



正男:チッ、動力炉が一部損壊しておいてここまで動けるのかよ・・・


バルキス:この程度では壊れないか。あの堅い鉄には同じ堅い鉄をぶつけると効果がありそうだが・・・


と、その時だった・・・



人工ベイルの遥か上から、何かが落下してくるのに気が付いた。



正男:何だ・・・?



良く見上げるとそれは空飛ぶ戦車のようなものだった。
正男の動体視力でわずかながら見えたがその戦車はもう既に破壊されているようで火花が舞っているようにも見えた。
その戦車は人口ベイルに直撃。



ドオオオオオオオオオオオオオオン!!!!




バルキス:なっ・・・!本当に鉄が降ってくるとは・・・。




と、その戦車と一人の男がゆっくりとこちらに降りてきた。
ジェットで少しずつ降りてきて、やがて着地。ディレイルだった。




正男:ディレイル、お前!ザトシ達と行動してたんじゃ・・・。


ディレイル:空飛んで戦っているうちにどうやらここまで来てしまったらしい。


正男:ヲイ・・・


バルキス:しかし、そなたが落とした鉄の塊のお蔭で人工ベイルを倒すことが出来た。礼を言う。


ディレイル:これはまぐれだがな。さて、俺は一旦ザトシ達のところに戻る。


正男:わかった。


ディレイルは再びジェットを付け、飛んでった。




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♪『Ace Attorney Investigations: Miles Edgeworth』より
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