中間ストーリー42
〜クロスオーバーロード〜
 (2/2)


キライン帝国。
大陸の東部にある国。
魔術が非常に盛んな国で、その分野に関してスゴい国だと世界中から注目を集めている。


そんな国の中心となる大きな城に私、ミハリアは住んでいた。
どうしてそんなところに住んでいるのか、可能性は3つ。


1つ目はその一族の配下にあたる兵士として勤めていること。

2つ目はその皇子や皇女の世話係にあたるメイドや執事であるということ。

そして3つ目は、私自身が王族にあたるということ。



大体想像つくと思うけど、正解は3つ目なんです。


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早朝、ミハリアの個室。
朝日が登り始め、徐々に姿を現す。
徐々に姿を現し、登り始める朝日。

それに比例して徐々に明るくなる空。
その光がカーテン越しに部屋の中に入ってくる。

ふかふかのベッドでの眠りから目が覚めたミハリアだったが
まだ少し眠たかった。二度寝しようとした瞬間・・・


コンコン


メイド「失礼いたします、起床の時間ですよ。」


入口のドアが開くと同時にその言葉をかけられる。


ミハリア(8歳)「おい、私が二度寝しようとするタイミングで入ってくんなよな!!」


〜〜


今の私からはとても想像できないと思うけど、ちいさいころの私はとても気性が荒かったのです。
父上も子供の頃はそうだったらしく、多分その遺伝だと思う。


〜〜


食卓にて・・・


豪華な絨毯が敷かれた広いリビング。
天井にはシャンデリアの掛かっている。
そんな広いリビングの中心には、白いカバーが敷かれた長方形のテーブル。


当時8歳のミハリアは肘をつきながら朝食をたべる・・・
向いの席についている父、キライン皇帝からは『行儀が悪い』と指摘される。


当時のミハリアからすればどうしてきちんとした姿勢をしなければならないのかは
よく分からなくて、父の言うとおりにしよう、とは全く思っていなかったのだ。
むしろ、その注意一言すらもうっとうしく感じていた。


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今思えばあの頃はものすごく幸せな毎日だった。
しかし、それが当たり前だった故に、当時はあまり実感していなかったのだと思う。


物心がついたときから気性が荒く、その父上、つまりキライン皇帝やお世話の人に
いつもきちんと女の子らしいしゃべり方、振る舞い方をしなさいときつく叱られていた。
口調に関しては全く気にしていなかったので直ることもなかった。


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でも、魔法の実力は8歳とは思えない程の実力を持っており
たまたま目の前を横切った万引き犯をたった一人で得意の光魔法で捕まえたことだってある。

──そう、私は絶対誰にも負けない自信を持っていた。
それと同時に、この行動こそが正義感が強いのは今も昔も変わらないという裏付けにもなった。


しかし、私が魔導学校に通ってるある日のことだった。


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『今日は転校生を紹介する』


朝のホームルームにて、転校生を紹介される。
教室に生徒が30名ほどいる中で教団の上にいる先生の隣には少年ライの姿。

先生による転校生の紹介はミハリアにとって、あまり大した感心を持たれないものだった。
しかし、次の言葉に私は言葉を失う。


ライ『始めまして。ラフェンダス=レイティヴです。皆は私をライと呼びます。
    ディオ公国出身で、無属性魔法の使い手です。』


ディオ公国と言えば
魔法と科学を組み合わせた魔科学技術の開発が盛んな国家だ。
あそこは大陸の北東部に存在する地下都市で、このキライン帝国からは結構遠い。

しかし問題はそこじゃない。


それだけ魔術にも科学にも発展した国ならば、わざわざここに留学する必要があるのか?


疑問に思っていると、その後の先生が発した一言がミハリアの心に火を付けた。



『彼の実力はかなりのもので、魔法で指名手配犯を捕まえたこともあるそうだ。
 地元の警察から依頼されることもあったらしい。』


ざわざわざわ・・・


クラスは一斉に騒ぎ出した。


〜〜


やがてホームルームが終わり、先生は教室を後にする。
授業が始まる前の休み時間に入った時
ミハリアは全身の血が沸騰するように震えだし、やがてライに向かって叫んだ。


ライー!!放課後、私と魔導勝負しろ!!


負けず嫌いな性格であるが故に、思わず叫んでしまった。


ミハリアは魔導に関して学年でトップなのは学園内で有名な話だったことだけあって
決闘が行われるという話はすぐに学園中に広まった。


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そして放課後…


魔導学園の屋上でミハリアとライは対面。
屋上の出入り口や下階の教室の窓など、ギャラリーはかなりの数だった。
トップクラスの実力の魔道士同士が決闘するのだ、それは当然のことだろう。


全てが楽勝だと言わんばかりの余裕の顔が気に入らない。
腹立たしく思った。

でもその反面、負けるのではないかという恐怖に震えが止まらなかった。

私はそれを振り払うようにとことんライに挑んだ。

私は少し前まで誰にも負ける気はしていなかった。
いや・・・これからも変わらない!!

余計な事を考えないように、恐怖を忘れるように
何も考えずライに向かって走る。そして戦った───





私は、絶対負けはしない──!!

















気が付くと、私は屋上で仰向けになっていた。
私はどうしたのだろう。

ぼんやりしていると、頭上から憎たらしいあの声が聞こえてきた。




『何だ、大したことないですね。』




何だと!?


声の主はライだった。
そのことを認識して私は理解した。




私はライに、勝負に負けたということを──




ライ『まずはその口調を直しなさい。内に秘められた荒い感情を抑える力を身に付けることで精神力は高まる。
   そして魔術は精神と共にある。自分を抑えてきちんと人間性が整えば魔力は高まる筈ですよ。』


ミハリア『口調なんて関係ないだろ?この口調で魔力が高い奴も沢山いるし・・・』


ライ『ですが、貴方にその喋り方は似合わない』




その一言を発して、ライは言葉を去った。




それ以降、私は何度もライに戦いを挑んだ。




しかし、彼の強さはケタ違い・・・いや、少なくとも私より強いのは事実だった。




彼に勝つまで何度も何度も何度も何度も・・・戦いを挑んだ。




それでも、戦いに勝つことは決してなかった・・・







でも何故だろう・・・私がしつこく決闘を申し込んでも『いいですよ』と彼は嫌な顔一つしていなかったのだ。
普段、彼は無表情でほとんど喜怒哀楽などない。
だからこそ、私は彼の事がよく分からなかったのだ。



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ある日の事・・・


ミハリア『なあ、お前は嫌じゃないのか?』


ライ『何がです?』


ミハリア『私がしつこく勝負に挑んでくるのはうっとうしくないのか?』


ライ『うっとうしいですよ、とても』


ミハリア『うわ、即答』


ライ『ですが、長いこと引き込もって魔術の研究ばかりをしている私からすれば、良い休憩ですよ』



ミハリア『き・休憩・・・?』


魔力を使うだけでも普通の人間ならば精神的な負担になる。
ましてや決闘するとなると体力的にも負担が大きい。
それを休憩だと・・・?





なめてんのか─────!!?





ライ『それに・・・』




ライが再び口を開いたことに気付いたミハリアはまた耳を傾ける。


ライ『少し、楽しいです。』


そう言って、ライは少し微笑んでいた。



ミハリア『・・・・・・』



これが、ミハリアの見た初めてのライの笑顔だった。
ほんの僅かではあるが、確かに微笑んでいた。



ライのやつめ・・・
いつもは表情ひとつ変えないのにああいうときにだけ笑顔を見せるとは・・・


──やっぱり分からん奴!!





ん・・・ちょっと待てよ・・・?




ミハリア『魔術の研究って、具体的にどういう研究をしているんだ?』



ライ『秘密です。』



ミハリア『秘密って・・・』



ますます分からん奴・・・こいつは一体普段何を考えて行動しているのだろう。





それからミハリアは・・・


家庭教師の先生(以下、先生)「じゃあ、ことわざの勉強をしましょうか。」



学校では学業も受け、城に帰れば家庭教師による勉強も行った。
魔術は優秀だが学業の成績は悪かったので二重に勉強する必要があったのだ。



先生「まだ何も教えてないけど、まずはキミがどれくらいことわざを知っているか知りたいから私が途中まで言った言葉を続けて言って下さい。」


ミハリア(9歳)「わかりました」



先生「ではまず一問目。石の上にも・・・?」

ミハリア「残念」

先生「縁の下の・・・?」

ミハリア「血が青い」

先生「武士は食わねど・・・?」

ミハリア「ダイオキシン」


先生「うん・・・まず一から覚えのした方が良さそうだね。いい?まず"石の上にも3年"、"縁の下の力持ち"、"武士は食わねど高楊枝"。
    これは和国のことわざだからこの国じゃあまり使われないかもしれないけど、大人としては知らないと恥ずかしいよ。」


ミハリア「なるほど・・・」


先生「はい。じゃあもう一度問題を出します。武士は食わねど・・・?」

ミハリア「ハタ王子」

先生「あれ・・・?」

ミハリア「あ・・・。間違った、高楊枝ですね」

先生「覚えが早くて助かるよ(汗
    (つーかハタ王子って誰よ)」



〜〜



ことわざの後、引き続き国語の勉強をするが
「無駄話をしてなまけること。何を売る?」という問題にミハリアは「けんかを売る」と答えた。
他の教科も勉強したが、やはり天然なのか、珍解答が多く先生も呆れが止まらなかっただろう。



〜〜



先生「とりあえず休憩でもしようか。息抜きも必要だしな」


ミハリア「はあ・・・はあ・・・はあ・・・」


先生「ん?どうした、ため息ばかりついて。何か悩み事か?」


ミハリア「えっ?だって今先生、息を抜くのも必要だって・・・」


先生は少し呆れたように鼻息をだし、顔をすくめながら説明した。


先生「息抜きってのは、仕事や勉強、何でもいい。何かを頑張っている合間で少し休むことだ。」


ミハリア「ああ、なるほど!」


ミハリアは手をパンと叩きながら感心する。





先生「ミハリアさん。キミは、勉強は嫌いかい?」


ミハリア「いえ、そんなことはないです、好きですよ、すっごく!」


ミハリアは身を乗り出して話した。
普段は気性の荒い印象を与えるが、当時から切り替え上手だったのだろうか。
それとも、言葉の勉強をして正しい言葉使いと覚えて行ったのか。
今、先生に対してはあまり暴言は吐いていない。


ミハリア「でも・・・」


身を乗り出していたミハリアだったが、その一言と同時に沈むように再び着席する。


ミハリア「魔術だけは出来るけど、私、頭が悪くって、喋り方も女性らしくないし・・・」


先生「・・・・・・。」


ミハリアは俯いており、先生から表情は見えなかった。
でも、彼女の声が震えている。悔しさからか、涙ぐんでいるのは予測がついた。


先生「今からでも、変わればいい。」


ミハリア「えっ?」


ミハリアは顔を上げた。
案の定、彼女の瞳は涙ぐんでいたが、その先生の一言のお蔭か、希望の光のようなものは感じられた。


先生「人生ってのは長いんだ。キミはまだまだ人生をスタートして間もない。
     変わろうと努力すれば、いつかキミは立派になれる。」


ミハリア「でも、無理だよ・・・こんな落ちこぼれた私じゃ、何もかわらないまますぐに人生ゴールしちゃうよ・・・」


先生「人生のゴール・・・キミの考えるゴールとは、寿命で死ぬことなのかい?」


ミハリア「それ以外に・・・何があるの・・・?」


先生「まあ、人生のゴールが"死"と考える人も少なくないだろうな。でも俺は違う。
    死が人生のゴールと言う人もいるけど、"理想の自分"に辿り着いた瞬間こそが人生のゴールだと俺は思うんだ。」


ミハリア「・・・理想の自分・・・」


先生「キミは、どんな大人になりたい?今ならまだ間に合う!変わろうと努力し続ければ、時間はかかれど必ず辿り着けるはずだ!」



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先生のその言葉を貰ってから、私は変わろうと努力した。
私は『どんな大人になりたい?』という質問にはこう答えた。

『根が優しい、普通の女性でありたい』と。


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それから十数年の時が流れ・・・



キライン皇帝「おはよう、ミハリア。」


ミハリア「おはようございます、父上。今日もいい天気ね」




あれから数年が経ってから、父親や世話係の人たちに叩きつけられ
20歳を過ぎたミハリアはすっかり女性らしい口調で話すようになっていた。
家庭教師のお蔭でもあり、中等部に上がった12歳ごろにはもう既に完全に普通の女性らしい話し方だった。


朝食を済ませた後、せっかくいい天気なので散歩しようとミハリアは外に出た。





ミハリア『え・・・?』





街中の壁に、指名手配犯の紙が貼られていた。
それは衝撃的なものだった。

それが自分の知り合いでないものなら大したことはないだろう。
しかしそうでなかった。写っていた人物は金髪の青い瞳をした男。

しかしその瞳には光がない。間違いない。ライだ。





ミハリアは走った。




指名手配の理由は法律で禁止されている死者蘇生魔法の実験だという。



昔、魔術の研究をしているという内容を彼から聞いたが、どういうものなのかは教えてくれなかった。
ライがそんなことをしていたとは信じたくない。だからこそそれを確かめるべく走った。


しかし、ライがどこにいるのかなど宛てはなく・・・。



そんな中、ミハリアを呼び止める声が聞こえた。



「ミハリア。」



声の主の方を向くと、そこにいるのはすっかり青年へと成長したライだった。



建物と建物の間の小さな隙間に隠れていたので住民には気づかれていないようだったが。



ライ「来ていただけますか?貴方にはあれを見て頂いた方が良さそうな気がします。」



ミハリアはライに続いて隙間に入り、狭い道を歩いていく。
『あれ』とは何のことを指しているのかも気になったが、見つかったら大事なので今は黙っておいた。



マンホールの中に入り、地下通路を通り、やがて黒い謎の物質によって行き止まりになっている所に辿り着く。
ライは何も言わずにそれを解除し、進むと広い空間に出た。

屍と思われるモノがカプセルに入れられてたり床に置かれていたり・・・
他にはビーカーや試験管、フラスコなど、その他諸々の入れ物に謎の液体が入れられており
また、床には幾つか魔方陣のようなものも描かれている。

これは人体実験・・・?ライは一体何をしていたの・・・?
ミハリアは考えた。昔の彼女なら理解できなかっただろうが、彼女はここ数年で、昔では想像も出来ない程に知的にすらなっている。
今なら学力でライと肩を並べるのも難しくはないだろう。



ミハリア「指名手配の紙にも書いてあったけど、まさか貴方本当に死者蘇生とか、人体改造の実験を・・・?」


ライ「ええ」


ライはミハリアとは反対の方向を向いたまま答えた。


ミハリア「どうして?どうして実験を止めなかったの!?
      指名手配されたら人生の終わりだって、分かっているでしょう!?」


するとライは静かに振り返る。


ライ「やっと・・・皇女らしい口調になりましたね・・・」


ミハリア「答えて!!答えなさい!!!」


ライ「時空魔術を越えた、強力な魔法を開発するためです。人体実験はその過程にしか過ぎません。」


ミハリア「何のために?」


ライ「万が一のときの為に、世界を守れるようにする必要があります。」


ミハリア「じゃあ、どうしてわざわざこの国で?そもそもここに来る必要があったの?」


ライ「私の住んでいたディオ公国は毎日内乱ばかり・・・あのような殺伐とした環境で落ち着いて研究などできません。」


ミハリア「そう・・・。」


ライ「言いたいことは、それだけですか?」


ミハリア「まだあるわ!まだあるけど・・・たくさんありすぎて・・・何から話せばいいのか・・・」


ライ「では、私の話を聞いてください。」


ライは静かに彷徨うように空間をゆっくり歩きながら話し始めた。


ライ「私は"敵の魔術をみるとその魔術をコピーする"という究極の魔法を開発していました。
    その魔法を得る為の遺伝子を造り、それを自らの体内に注入することでその魔法を使うことが可能です。」


ミハリア「まさか・・・それを、誰かに注入したの・・・?」


ライ「私の体内に注入してみたのですが、どうやら失敗だったみたいですね・・・
    炎魔法の魔法を試しに覚えてみたのですが、オリジナルの威力の半分にも満たない威力でした。」


ミハリア「そんなことして、大丈夫なの・・・?拒絶反応とか・・・起こらない・・・?」


ライ「血液型も合わせて作っているので問題ありません。ですが、私の体に注入した数日後に私が少しここから席を外していた間。
    他の誰かがここに入った形跡があるのです。それに、置いてあった残りの遺伝子カプセルもなくなっていました。」


ミハリア「それって、盗まれたってことよね?思い当たる人はいるの?」


ライ「・・・・・・いえ」


・・・?


何かが、おかしい。
彼は、何かを隠している。
彼の表情や声に動揺が浮かんでいるわけではない。
だが、長いこと一緒にいたからか、何かがいつもと違うのはミハリアには読み取れた。


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〜〜〜〜〜そして現在〜〜〜〜〜


ミハリア「それ以来、彼は姿を消したわ。」


皇帝にはライが今WPSにいることを伏せる必要があった。
ミハリアのその言葉を客観的にとらえるなら、『その後、彼は行方不明』という意味になるが
正男と浩二にはその言葉の本当の意味など、手に取るように理解できた。


正男「なるほど、そんなことがあったのか。」


キライン皇帝「他者の技を覚える能力も彼から生まれたんだな・・・」


ミハリア「ちょっと長くなっちゃったわね。とりあえず魔晶石の話をしましょう。」


キライン皇帝「おっと、そうだったな」


ミハリア「この街から少し離れたところに、突然現れた謎の空間があるらしいの。そこから魔晶石の反応があったのよ。
     でも、危険だから一般人は入れないように入口でコバルトが見張りをしてるわ。
     私がお手紙を書くから、それを見せて通してもらって、捜査してきて欲しいの。」


正男「わかった」


浩二「でも、それってクロスオーバーロードによってそこは捜査されてるんでしょ?」


ミハリア「でも、貴方たちが居ればどんな強大な悪人が魔晶石を持ってても安心だわ。
     いくらあの空間のなかを捜査してるのが魔晶石管理長を任せられる程の実力者とはいえ、女性だし」


正男「心配なんだな、仲間が」


ミハリア「そうね。実力を疑ってるわけじゃないけど、相手がどれ程の者か分からないし」


浩二「わかったよ、とりあえず行ってみる。」


キライン皇帝「来てもらった上にここまでさせてしまってすまないな」


正男「気にすんなよ。じゃあちょっと行ってくら」


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こうして正男と浩二はキライン帝国の依頼により魔晶石を探すこととなった。
果たして、謎の空間とは一体・・・? そして、それぞれの魔晶石を持っているのはそれぞれ何者なのか。
個人で持っているのか、組織によって所持されているのかはそれぞれ異なることだろう。
この世界での正男たちの役割ははっきりとは分からないがとりあえずは
この世界の鍵を握ると思われる全ての魔晶石を集めるために正男たちは動くことにしたのだった。



♪quarter Mo@n
『2nd Original Music』より
from DarkFeather-BlueMoon

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