冷徹な人格 ~vs啓鬼郎~

画像提供:悪魔の修羅場Super Masao Empire


ストーリー

「闇男」「啓鬼郎」


闇の空間となった一人の男の身体の中でそう呼ばれる2つの精神が流星の如くぶつかり合っていた。


その身体からだの所有権の座を巡って...


それはその空間内で以下の会話を切欠に始まったのだ。


啓鬼郎「お前が勝てば、俺はお前の力になってやる・・
    ただし、お前が負けたなら、再び俺が「啓鬼郎」として殺戮の限りを尽くす。」


闇男「・・・・断ったら・・・どうなるのか・・・?」

啓鬼郎「空間ごとお前を閉じ込める。」


闇男「・・・分かった。ならば・・・受けて立とう!!」

啓鬼郎「流石・・・正男の弟ではなく兄だ・・・」





ヤミオ...


その身体の持ち主は元々彼のものだったが
"支配者"の一人、ヘル・ハデスに洗脳され、啓鬼郎となった。


一方、正男と浩二は一人の博士に引き取られ、ザトシと出会う。


全てはそこから始まったのだ・・・。


~~~~~~王都、元市民広場~~~~~~


男二人を取り囲む影達・・・。
そして、地面には無残に切り刻まれた善良な市民たちの亡骸が横たわっていた。
影は、その市民の生気を吸い取り、そして、更に殺戮を繰り返すのだった。

そんな中、うつぶせに倒れていた男は体内にあるもうひとつの邪魔な精神から開放された安堵を浮かべ、立ち上がった。


???「闇男・・・さん・・・?」


その男の傍にいたアーガスという男性はおそるおそる声をかけた。


闇男「フフ...w
   残念啓鬼郎だw
   この身体は再びこの啓鬼郎様がもらったァ!!


闇男は凶暴な笑みを浮かべながら言った。
その声、身にまとう気配は明らかに別人だ。


アーガス「そんな・・・!!
     啓鬼郎は正男さんによって洗脳が解かれた筈じゃ・・・。」


アーガスはあまりの出来事に絶句した。


啓鬼郎「あれしきのことで完全に洗脳が解けたと思うなよ?」


あれしきのこと・・・


それは正男が以前、啓鬼郎と戦っていたとき
体の持ち主である闇男の名前を言ったことで封印が解けた。


具体的に何が起こったのかは不明だが
確かに"あれしき"と言えるほど洗脳を解くのは容易であった。


啓鬼郎「さて、貴様の命、頂くとするか!!」


啓鬼郎は殺気の目をアーガスに見せつけ、斧を振り上げた。その瞬間・・・


???「殺戮なんて、いただけねぇことするなあ」


アーガスにとって天の救いとも言える声が聞こえた。
声の主のほうを振り向くと、二人を囲んでいた影兵の一人の腹から黒い槍が飛び出しており
その影兵は消滅した。


その背後から現れたのは限りなく黒に近く、片目が隠れるほどの長い茶髪
紅いTシャツの上に黒いジャケットを着た男だった。


啓鬼郎「おっと、ヒーローのお出ましか?」


啓鬼郎は武器を下ろし、男の方を振り向く。


???「俺をヒーローと認めるってことは、貴様が悪だと認めるってことか?」


啓鬼郎「今のはお前視点で言ったに過ぎない。
    俺から見れば貴様など、屑そのものだw」


???「そこまで言うか、殺戮者め・・・」


啓鬼郎「・・・邪魔が入ったな、ならば貴様から殺すとしよう。」


???はアーガスの方を振り向き、言った。


???「おいあんた、あんたは周りのザコを片付けるほどの体力は残ってるか?」


アーガス「はい、大丈夫ですよ」


アーガスは希望が見えてきたのか、淀みなく質問に答えた。


啓鬼郎「貴様が誰だか知らんが、覚悟はできてるんだろうな。
    この俺が天罰を下してやる!!


???「来いよ、俺の名はキドル・・・
   天罰を下されるのは貴様の方だ!!


♪断罪者
from Extra Ocian

inserted by FC2 system inserted by FC2 system