天雷王 〜vsガウス〜

画像提供:悪魔の修羅場


ストーリー

〜shadow army本部〜

闇男「感じる・・・。ガウスの気配が・・・」

正男「何?」

浩二「ここは誰が行く?」

闇男「俺が・・・いや、啓鬼郎にやらせよう。こいつはガウスと戦いたがっている。
    お前たちは手出しをしないでほしい。」

正男・浩二「わかった。」

そう、昨晩も言っていた。
人間の心を持たぬ啓鬼郎が初めて抱いた感情。それはガウスに対する恨みであり憎しみであった。
せっかく人間らしい感情を持ったのだ、これを無駄にはしたくない。

闇男「啓鬼郎・・・
    力を貸してくれ・・・

〜shadow army本部 中央部〜

ガラガラガラ...

地球防衛兵士1「手を上げろ!お前は包囲されている!」

ボロボロの壁を打ち破り、正男達よりずっと先に来ていた20名程度の兵士が
次々とガウスのいる部屋へと進入しては彼を包囲し、その全員がガウスを矛先に銃を向ける。

それにしてもこの部屋は広い。ラスボスとの対決に相応しいスペースだ。


ガウス「貴様ら如きが、我々の儀式を邪魔しようというのか?滑稽だな

ガウスは呆れたように鼻白んだ。
するとはるか頭上から声がした。

???「儀式?
    俺たちを裏切っておいて、そう簡単にトップになれるなんて思うな!」

その場にいた全員が、声の主を探して周囲を見回した。
ガウスが頭上のShadow Armyの紋章の上に
男が一人、悠然と立っているのに気付いた。啓鬼郎だ。
そう、これが啓鬼郎が憎き相手と出会う瞬間である・・・。

ガウス「久しぶりだな・・・再び洗脳状態になった思えば人間どもの味方をするか」


啓鬼郎「味方だと?勘違いするな!
     俺はこの体の持ち主との約束を守る。ただそれだけのことだ」

ガウス「相変わらずだな啓鬼郎・・・、お前は昔からそうだ。
     悪の心を誇りに思いながらも嘘だけは絶対につかない。ヤセガマンか?
     嘘を付かずに全ての運命に勝つつもりか?
     なんという愚か者だ、今ここで八つ叩きにしてくれるわ!」

啓鬼郎「ああ、望むところだ。」

啓鬼郎が斧を振り下ろしながらガウスの頭上目掛けて飛び降りた。
ガウスはそれを避け、啓鬼郎は床に斧と共にぶつかる。
異様な衝撃だった。 地面にヒビが入り、振動も周囲に広がった。

地球防衛兵士2「闇男さん!生きてたんですね!!」

啓鬼郎「啓鬼郎だ…。全く、何回言わせるのだ。
     まあ、いくら言ってもこの顔はこいつのもの。仕方が無いのかもしれんが・・・。」

ガウス「約束は守る…だが雰囲気は変わったようだな啓鬼郎。
     愚かな人間共に洗脳されおって・・・。」

啓鬼郎「さっきも言っただろう。こいつと交わした契約だ。
     それを破るのは自分の信条に背くことになる。」

ガウス「あくまでも自身の信条が最優先というわけか。いいだろう…」
ガウスが言うと、彼は三叉槍のような杖を頭上に上げた。

ガウス「その弱き心、私が叩き直してやる。」

自分自身に雷を落とした。
部屋中に響き渡る雷鳴。一瞬の閃光が発生した後、そこに現れたのは最終覚醒を終えたガウスであった。

ガウス「さあ泣き叫べ、最後の決着だ!」


♪ロマンシング・ソレイユ
バトル系 001〜020より
from soleil-musique

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