中間ストーリー23
〜可能性を示す者〜




ルドアによる世界混雑はまだ続いていた・・・


正男達はそれを止めるべく戦いを続け、ついにその黒幕を目の当たりにしたものの


彼は魔力狩りのチャンスを躊躇いつつも、時空を越え、逃走。



一方、全世界完全保護協会"World Protect System"中央司令部では


ひとつひとつの世界を救っていくことがたったひとつの方法と示した"あの"人物を目の当たりにし


深い緊迫感と共にその人物は姿を現すのだった・・・






Masao World Adventure 第三部











〜WPS総本部 大会議室〜


総本部の大会議室・・・

入り口からみて縦長方形に模られた幅のある長机に14の椅子が据えられている大きな会議室に
中央司令部上層部の幹部が集い、融合を元に戻すための会議をすることとなった。

長方形の長い面に椅子が5つ置かれた場所があり出入り口から一番離れた短い面には2つの椅子が並んでいる。
正面から見てその面の左側に椅子にはラルズ総監
右側にはジオン補佐官が座っている。

中央司令部の幹部6人は両方の長い面の手前の3つの椅子に3人ずつ座る。
奥の2つの椅子と手前の短い面の2つのには総監府の府議が座っている。



ラルズ「ではまず、ひとつ報告をしよう。
    "悪魔の修羅場"の世界の管理人と"Super Masao Empire"の管理人からストーリー中途執筆辞意の書類が来た。」


ヨシキ「"悪魔の修羅場"の世界って、確か正男が今向っている世界だよな・・・」


ハル「あの戦争が多い世界か」


レニウス「また厄介なことになりそうだなぁ・・・」


ラルズ「そう、だがそれだけじゃない。
    珍しいことに北方司令部東方司令部が同じ世界にいるのだ」


ミハリア「世界が無数ある中、同じ世界に司令部が2つも?」


ヨシキ「とても偶然とは思えんな、その2つの司令部の任務は?」


ラルズ「北方司令部は世界混雑が起こった原因を突き止め、元に戻すこと。
    東方司令部はレギュラーと手を組み、世界混雑阻止に取り組むこと」


ディレイル「成る程・・・」


ラルズ「東方司令部が先にいたのだが、その後に北方司令部が現れたそうだ」


ハル「ということは、東方司令部はピンチに迫って北方司令部に助けを求めたのか?」


レニウス「いや・・・あのヘルメスがそんなヘマをやらかすとも思えない。
     その2つの司令部の間に何かありそうだよ





???「ふん、レギュラーの奴等
   遂に4人揃って姿を現したか・・・」


次の世界にて、正男達を待ち受けているWPS北方司令幹部3人。
その一人である謎の女が女性とは思えぬ口調で呟いた。


???2「あいつ等はこの世界に向ってきている。」


???3「しかし、あやつらを倒して本当に解決するんか?」


彼女に続いて二人の幹部も口を開き
そのうちの一人が女に問う。


???「環境破壊は放っておくと、永久に膠着し続ける・・・。
   その環境破壊となっているレギュラー4人を殺せば間違いなく世界混雑は収まり、全て元に戻る」


???2「だがあの4人は融合してしまっている。
   もし殺してしまえば無数の世界での矛盾が残ってしまう。」


???「では聞くが、その他に世界混雑を止める方法はあるのか?」


???3「まずは世界混雑を起こした張本人から話を聞くべきや
   それまで中央司令部に任せておいたほうがええ」


???「ふん・・・
   所詮中央司令部など当てにならん。
   最上級クラスの幹部で統制され、増してや6人という大人数で捜索しているにもかかわらず
   未だに進歩ゼロ・・・。奴等に任せるなど、火に油を注ぐだけだ。」


???2「だが、もし変なマネをしたら東方司令部も黙っちゃいねぇぞ」


???「構わん、東方司令部だろうが中央司令部だろうが私が叩き潰せばいいだけの事だ」


???3「いや、止めておいたほうがいい。
   中央司令部にはライとかいうとんでもない奴が待ち構えておるからな」


???「かといって放っておいても何も変わらん」


???3「もしかするとルドアの正体くらいは掴めたのかもしれんがな」


???2「なら待って無駄は無いだろう」


???「いいか、よく聞けイーグルアイホトケ丸
   我々の任務は世界混雑の原因を突き止めること。殺すのが反対ならまずは奴等を捕らえるべきだ。」


イーグルアイ(???2)「仕方ねえ、それなら賛成してやるか」


ホトケ丸(???3)「我々が前進できることを願おう」


???「そうと分かれば、作戦にとりかかるぞ
   我がニュクススタイルを思い知らせてやる











彼女は世界混雑が起こった直後、世界を元に戻す1つの方法を示した。


ひとつひとつの世界を救っていくことが唯一世界を救う可能性である。と…


その理由は、混ざり合った世界での出来事を安定させることで


時空が安定し、融合した全ての次元が切り離されると予測されたからだ。


しかし、何度も繰り返し任務を遂行してもこの無数ある世界を救っていくときりが無く


自らが今までやっていた行為こそ杜撰そのものだと考慮するようになったのだ。


そこから北方司令部の考えは移行された。


そう、彼女こそが"可能性を示す者"・・・






















ニュクス。













さて、ここで次の世界での物語へと視点を変えることにしよう。


残る世界はあと2つ。彼等4人が次に向かった場所


それは、修羅場。





 


♪Grid Seeker
from 柊サイコセラピー

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