中間ストーリー29
〜感情への怨み〜
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ゼドル「サモン・ダークネス!」


ゼドルが出現させた大量の鳥形の飛び道具は影竜目掛けて突進する。
その鳥に対し、影竜自身はムチでそれらを次々と対処している。


影竜「相手が俺だけだとは思わぬことだ。
    魔 竜 弾 !!(黒竜が闇の玉を吐く」


ゼドルはその闇の球を潔く避ける。


ゼドル(やはりな・・・さっきからあの竜ばかりが攻撃を繰り出している。恐らく奴自身は・・・)


ゼドルは黒い竜に先程のサモンダークネスを送りながら
影竜目掛けて突進する。


影竜「!!」


ゼドル「隙がありすぎだ。」


ザシュ!!


影竜「て・てめぇええええ!!」


影竜は黒い竜から落ち、そこに倒れる。


影竜「まあいいさ、どっちにしても俺たちは勝つ!」


ゼドル「どういうことだ?」


影竜「今日の儀式さえ上手くいけば、全てが終わる!!


ゼドル(儀式だと?)


影竜「フフ...もうすぐだ…」


ゼドル「これは面倒なことになったな。ロバート、急ごう」


ロベルト「わかったよ」


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〜Shadow Army 上階 王の間〜


啓鬼郎とガウスはあまりの迫力に手も足も出ない地球防衛軍に囲まれた場所で
鎌と三叉槍がぶつかりあう金属の音が部屋中に響き鳴る。


そう、二人はぶつかっているのだ。


ガウスは素早く三叉槍を薙ぎ払う。
啓鬼郎が大きい鎌で弾き返した。

ガウスはその隙に啓鬼郎の首を目掛けて三叉槍を突き刺そうとする。
啓鬼郎は伏せ、その姿勢で鎌を横ぶりにしてガウスを打撃しようとするが、ガウスは飛び上がって
後ろへと下がり、そのまま距離を置いた。

啓鬼郎は間を作らず接近した。しかしこの鎌は少々大きく重い。
そのため却ってガウスの三叉槍の一撃が迫る。

何とかその一撃を鎌で弾くと、反撃に転じた。
鎌でガウスを打撃しようとする。

ガウスはそれをさっとかわすと、三叉槍の間合いに下った。
素早い三叉槍の攻撃を繰り出す。

啓鬼郎は下がって間合いから離れた。
ガウスが啓鬼郎を追跡し、三叉槍をまた突き出す。

啓鬼郎はそれを鎌で弾く。


啓鬼郎は再びガウスから離れ、正面を向ける。


ガウス「ほう…、以前より実力が上がったようだな。」


啓鬼郎「フン、今の俺は中の兄ちゃんと一心同体なんでな。」


ガウス「成る程そうか、だが、忘れてないか?w
     私も覚醒しているのだよw


ガウスが再び啓鬼郎に迫った。

啓鬼郎は咄嗟に鎌でガードした。

鎌と槍…、槍のほうが軽いはずなのに何故か啓鬼郎がふらふらと下がる。
ガウスは容赦なく三叉槍で鎌を啓鬼郎ごと押し出す。


ついに壁際まで追い詰められた。
三叉槍の攻撃が迫る。ガウスは三叉槍を一度引き離し、啓鬼郎の顔面目掛けて槍を突き出す。


…この状態では鎌を差し出しても防ぎきれん。


そう判断した啓鬼郎は姿勢を下げるしかなかった。
啓鬼郎は咄嗟に頭を下げた。頭のあったそこに、三叉槍の一撃が走る。
その壁にはガウスの槍が突き刺さっていた。


ガウス「…どうだ、気分は?」


啓鬼郎「貴様…。」


しゃがんだ状態の啓鬼郎はガウスを上目で睨む。


もう啓鬼郎に勝ち目は無い。
そう判断した周りの兵士たちが動き出す。


兵士1「このままではまずい…撃て!!」


兵士1の合図でこの部屋にいた兵士16人全員がガウスを銃撃した。


啓鬼郎「馬鹿共!手出しするな!!」


銃はガウスに命中することはなかった。


ガウスは振り向き、銃撃した兵士目掛けて技を発動する。


ガウス「エクリプスサンダー!!


狙われた兵士達はその技に直撃し、その場に倒れてしまった。
その中に、啓鬼郎も含まれていた。


しかし、啓鬼郎は最後の力を振り絞って鎌をガウスの腹部に命中させた。


その後、啓鬼郎はその場に跪き、ガウスも大きな傷を背負い、倒れかけた。


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♪Nintendo DS「Phoenix Wright: Ace Attorney」より
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