空の彼方で

画像提供:正男でいろいろするページ/SUPER DIAMOND SMASH


ストーリー

プルルルル

ディレイル「お、ライから通信だ。」

岩山の空間でザトシ、ディレイル、ハルの3人で固まって行動し、何人かの戦士を仲間にした中
1本の通信が入った。

ザトシ「つーことは…」

ハル「ヨシキの居場所が分かったのか?」

ディレイル「分からんが、少なくとも剣鱗と合流して何か掴んだのかも知れん。ちょい出てみる。」

ピッ

ディレイル「こちらディレイル。どうした?」

ライの声「確信はないのですがヨシキと思わしき反応が確認出来ました。」

ディレイル「何…?なるほど…じゃあその場所に向かえばそこにヨシキがいると」

ライの声「恐らく」

ディレイル「分かった、なるべく早く向かうぜ。」

ピッ

ハル「ライは何と?」

ディレイル「ヨシキは飛行船に囚われてる可能性が高いとのことだ。俺たちがその場所に近いところにいるらしい。」

ザトシ「で、どうするんだ?」

ディレイル「あそこにある異次元ゲートをくぐってその空間を抜ければ奴らの飛行船に辿り着けるはずだ」

と、ディレイルは近くにある異次元ゲートを指差した。

ザトシ「流石は大迷宮、こまめに異次元ゲートが設置されてやがるな…」

3人はその異次元ゲートをくぐった。
辺りの景色が一変した。雲の上だった。
さっきまで只の岩山にいたはずが、ゲートによって一瞬でこのような場所に来てしまうとは、何とも恐ろしい。

しかしそれとは裏腹に、雲の上に乗って見るその光景は美しい景色であった。
所々雲から虹がかかっている。この虹の上も歩けるのだろうか。

ディレイル「何ともまあ随分とファンシーな世界に来ちまったな」

ハル「雲が…ふわふわしておる…」

彼らはWPSなので過去にもいろんな世界の現場に出てきたことだろう。
しかし、そのことを除けば2人にはまるで無縁な世界とも思える。



ザトシ「いやぁーこういうとこ来たら何か安心するわ。
     軍隊に入って世界戦争、ここ最近はそんか世界ばっか周ってたからなあ。」

ハル「そんなことも言ってられんぞ。ここは大迷宮の中。仮にも大時空軍の造地なのじゃぞ。」

ザトシ「それは分かってるけどよ…」

ディレイル「それに、このファンシーな世界も大迷宮のひとつの間に過ぎないだろう。
       少し超えたらまたエグい世界に来るかも知れねえぞ。」

ザトシ「夢がないんだな…」

ディレイル「ま、昔はあったがな」

ザトシ「そうなのか?それは意外だ」

ディレイル「にしても流石にここは空の上というだけあって足場が少ねえな」
        こんなとこでも敵はいるみてえだしな。」

ハル「皆、ただの敵兵とは言え、決して油断するでないぞ」

ザトシ「へいへい」



♪Sky Garden
SNES『Illusion of Gaia』より
from VG Music

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