中間ストーリー6
〜プラネットクインテット〜
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ネプチューン「助かったぞ、ブライアン。それにしても、お前たちも俺らと手を組んでくれるとは驚きだな。」


正男「何だ、お前たちもダガー5兄弟と手を組んでたのか」


ブライアン「ここには強力なウイルス兵器が居ると聞いてな。
       奴がターゲットにしているであろうユピテルとも手を組み、奴を倒す計画を立てたのだ。まあ失敗してしまったがな」


ハル「てことは、ユピテルやブライアンが揃ってウイルスコアの所に来たのって…」


正男「マーズの潜入で得た情報をあらかじめブライアンやユピテルにも流してたからだったのな」


ユピテルは元々思考力はいい方だが
ウイルスコアのことを知らないフリをしながら能力を察する演技をするというのも作戦の1つだったのだ。
実に器用である。


ユピテル「大時空軍は僕たちの敵。一時的に貴方たちと同盟を組むのは我がNPD軍の方針に反しないですからね」



ウラノス「ブライアン…お前に会うのは、あれ以来だな…」


と、ここで正男とハルはヨシキから聞いた話を思い出した。


〜〜


ヨシキ『だが、ある男がそこで、皇帝を狂信していたウラノスを説得したんだ。『何も考えずに皇帝を狂信するのは危険だ』とな。
     その後ウラノスの行方が分かっていなかったが、まだ皇帝を信じてしまっている可能性もある。』


〜〜


正男「もしかして、ヨシキの言ってたウラノスを説得した"ある男"っていうのは…」


ハル「あのブライアンという男だったのか…」







ウラノス「ブライアン、前に俺に言ったよな?
      『ダリウス皇帝から逃げるかどうかはお前達の自由だ。
       だが ここで歯向かって犬死するくらいなら、本拠地に帰って兄弟を弔ってやるほうがいいだろう?』と。
      俺は兄弟を弔った後に倒すべき敵を倒すと決めた…無事に生き残った兄弟たちと一緒にな。」


昔、弟のマーキュリーを殺されたことをブライアンに告げられ
皇帝の狂信すべきではないことも説得された。
ウラノスにとってブライアンは紛れもない命の恩人なのだ。


ブライアン「それが兄弟の為ならば、お前にとって最もな答えなのだろう。」


ヴィーナス「あの時はちゃんとお礼言えなかったけど、ブライアンさんが居なかったら今頃私たちはもうこの世にはいなかったよ。本当にありがとう!」


ブライアン「俺は戦力の少ない相手を殲滅したりはしないだけだ。
       生き残ったからには、兄弟たちをしっかり支えることだな。これだけは言っておこう。」






ネプチューン「ブライアン…我が弟をあの皇帝の依存から解いたこと、本当に感謝している。」


ウラノスとブライアンの会話にネプチューンも入ってきた。


ブライアン「意外だな、お前から感謝の言葉を貰うことになるとは」


ネプチューン「例はもう言った。もう2度と言うことはない」


と、ここでマーズがブライアンにそっと耳打ちする。


マーズ「ネプチューン兄さん、ああ言いながら口には出さないけど、ブライアンのこと、かなり尊敬してるんだぜ」


ブライアン「そうなのか…?とてもそのようには見えんが…。」


ネプチューン「おい、何をこそこそ話している?」


マーズ「ごめん、何でもない」






ユピテル「さてと…、ひとまずお仕事も片付きましたし、大時空軍を殲滅するため次の任務へと向かいますかね?」


正男「ユピテル…元々敵であるお前にこんなこと言うのはおかしいかも知れないが…」


と、正男の言葉を遮るようユピテルが話し出す。


ユピテル「僕は貴方を信頼してますよ…?敵として。


正男「それはつまり、俺をライバルとして見ているということか?」


ユピテル「だからこそいつか、貴方とは決着をつけたい。それまでは手を貸しましょう。
       では、僕はこれで…」


その言葉を最後にユピテルは闇のオーラで自身を包み、その場から消えた。




正男「行ってしまったか・・・」


ハル「だが、結果としては我ら味方してくれるようじゃし、問題なかろう」




先程までダガー5兄弟たちと話していたブライアンだったがこちらに近づいてきて正男を睨んだ。



ブライアン「ところで正男、お前ここに何しに来たんだ?」


正男「大時空軍は正男界の戦士たちを集めて俺たちを潰そうとしている。
    俺たちも同じように、味方を集めるためまずはダガー5兄弟に会いに来ただけだ。できれば、"結束"という形でな。」


ブライアン「成程な…だが今回の戦いは異世界の軍勢が星の数ほどある。
       そんな状況だからこそ、どの軍がいつ裏切りを起こすか分からない。
        その覚悟、あってやってんだろうな?


正男「当然だ、それにそれは向こうも同じこと。
    現にマーズという男は大時空軍に潜入していたんだろ?」


ブライアン「よく分かってるじゃないか。ならばもう何も言うことはあるまい。俺たちは次の任務に向かう。
       ダリウス皇帝が大時空軍と手を組んだ今、どれだけ強大な軍勢になるか、分かったもんじゃないからな。」


正男「ブライアン。人間もそうだが、この大迷宮はどのような次元に繋がってるか全く見当がつかない。
    お前こそ、どんな場所に辿り着いても決して油断はするなよ?」


ブライアン「フン…言っておくが、俺はふわふわした雲に乗れるようなファンシーな世界は嫌いだからな?


正男(こいつ、ひょっとして雲の上を歩く次元を通ってきて嫌気がさしたのか…)





ブライアンはダガー5兄弟と共にその場を去って行った。
最後にネプチューンが何か言いたげにこちらを一瞥したが、結局何も言わずに去って行った。


ハル「さて、妾たちも次の和睦に向かうか…」


正男「そうだな」



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ダガー5兄弟・ブライアン等、IGEの裏切り者たちとの和睦に成功した正男たち。
通称"IGE"と略される帝国軍もまた大時空軍と手を組んでしまっているため、彼らは大時空軍を倒す道を選んだのだろう。

正男はそう確信していた。

さて、残りのレギュラーであえるザトシチーム、クリスチームはどの世界のどの戦士との和睦に向かったのだろうか。
次はクリスとミハリアが誰と和睦を結びに行ったか、見届けるとしよう。



















































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正男たちがこの場を離れ、誰もいなくなった複製兵生産基地…
この場所にもう一人、第三者であり、そうでないとも言える戦士が訪れていた…。













───おやおや、何となく予想はしていましたが、この私はお呼びではなかったようで。





まあ、無理もありませんね、私の名は2006年で消されたのですから。





とはいえ、心外です。かつては私も惑星の名の仲間だったというのに───




















プルート
正男送電線









プルート「さて、私は大時空軍の反逆者狩りに向かうとしますか…」





『冥王星』の名を持つ彼は大時空軍に加盟しているNew Darkness Forceの一人。
ダークィッド率いる闇の軍隊だ。
霊属性の使い手で、ゴーストカッターという特殊な武器を使う。

惑星の名前の戦士たちが集っているという情報を嗅ぎ付けた彼は興味本位でここに足を運んだようだが
既に手遅れだったようだ。

少々残念そうにしながらも彼はまた別の反逆者狩りに向かうのであった…。


♪Beyond the dust storm
from 3104式


♪from 魔王魂

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