中間ストーリー8
〜仲間〜
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ザトシ達がボトム研究所のメンバーと仲間になり
その間に他のチームもヨシキの情報網を頼りに次々と正男界の戦士たちと同盟・和睦を結ぶため数々の次元を回っていた。





???「お、浩二じゃないか。こんな所まで来るとは驚きだ。冒険の最中か?」



レニウスと共に浩二はある男のもとにやってきた。



浩二が話している相手は野球のユニフォームを着た男性。
彼は現役の野球選手でありながら何年か前に浩二たちとは長い冒険を共にした仲である。
そんな中、宇宙にまで行き、共に敵と戦ったこともあった。



そんな彼は今、バッティングセンターで打つ練習をしながら浩二と話していた



浩二「そうだね、今はかなり大きい冒険をしてるよ最中だよ…。そっちは最近どうなの?シチロー











シチロー

pakuriman's Webpage











シチロー「あれから更に引退していった仲間も出てきたが、俺は今も変わらず野球活動を続けてる。」


浩二「ははっ、まあいつもの通りだね。」


シチロー「今日はどうしたんだ、こんな所まで来て。また新しい冒険に誘ってくれるのか?」


浩二「そんなところかな。実はさ…」


浩二はシチローに話した。
今、世界がどのような状況にあるのかを全て。


シチロー「なるほど、今お前たちはそんな事件に巻き込まれているのか…」


浩二「それで今この人たちと一緒に仲間を集めてるんだ。
    お願い!シチローにも力を貸して欲しいんだ!一緒に戦ってくれないか!」





浩二はボールを次々と打ち込むシチローに頭を下げた。



レニウス「浩二の言うとおり、正男界は今大きな脅威にさらされてる。俺からもお願いだ!」



そしてシチローが返した答えは…





シチロー「何を今更賢まってんだ?俺たちは冒険を共にした仲間じゃないか。お安い御用だ。頭を上げてくれ。」


浩二「ありがとう!!!」


浩二は頭を上げ喜んだ。
それが頼もしいあまりの感動なのか、それともただ純粋にまた彼と冒険が出来る嬉しさなのか。
いや、きっとその両方なのだろう。シチローは浩二の表情からそれを感じ取っていた。



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クリス、ミハリアチームは…



クリス「あー、なんてこと…こんなところに敵がこんなに居たなんて…」

ミハリア「仕方ないわよ。この敵兵たちを片付けたら目的地に向かいましょ」



クリスとミハリアもまたある仲間との和睦に向かうためあらゆる異次元ゲートを潜り抜けていたのだが
その途中で大量のムゲンペトモンに遭遇してしまっていた。

多くの次元が大時空軍によって支配されてしまっているということなのだろう。


クリスもミハリアも様々な必殺技を用い、敵を撃退していく。

クリスは色んな世界から受け継いだ力を用いて手持ち武器や飛び道具で戦い
ミハリアに至っては罠となる闇を設置しながら更に光属性のビームや球体を敵に投げやるなどといった
常人には不可能なほど器用な戦い方をしている。


2人とも強力な技を持っているのでそれほど苦戦はしてないが
2人しかいない以上、片付くまでには相当時間がかかるだろう。

せめて、もう1人くらい居れば…



そんな時だった。



???「ブラッディー・アブレーション!


その叫び声と共に真紅に染まった飛び道具により周囲の敵は一層された。
これなら早めに敵を片付けることが出来そうだ。


しばらくして…


クリス「ふぅ…何とか片付いたわね」


ミハリア「ありがとう。助かったわ。貴方は一体…?」

???「挨拶が遅れたな。俺の名は王蓮ワンリェン。放浪の戦士だ。」




王蓮

光る球





ミハリア「私はミハリア。WPSという組織に所属する者よ。」


クリス「ワンリェン…?確か何処かで聞いたような…」


王蓮「ん?気のせいじゃないか?俺みたいな名前珍しいし。」


王蓮はとぼけるように苦笑した。


王蓮「さて、敵も片付いたことだし、行くかな。」


???「待ってくれ。王蓮。」


王蓮「お前は…源剛!





源剛
光る球






クリス「源剛さん!?」


源剛「しばらく見ないうちに、また新しい技を取得したようだな。それも混合属性の。」


王蓮「お、分かるか?w 俺の持つ炎属性と血属性…ついに両方を同時に混合させた技を使えるようになったんだぜw」


クリス「思い出した…源剛さんには確か古くからの友人がいて、王蓮さんというのがその友人でしたよね」


ミハリア「2人は古くからの知り合いだったのね。」


源剛「その話、覚えてたんだなw こいつは我が破壊阻止軍に誘っても1人で戦うのが気楽だとか言って全然一緒に戦いなんざしねえ…」


王蓮「しゃあないだろ、1人が気楽なんだよ」


源剛「なあ王蓮、今世界がどうなってるかは知ってるよな。
    こうして再会出来たのも何かの縁、どうだ?我が軍に所属しろとは言わない。
    だが今だけ正男界の安定のため、一緒に大時空軍の殲滅に手を貸してはくれないか?」


王蓮「何…?」


クリス「私からもお願いします!源剛さんの旧友なら、どうか助けて…!」


ミハリア「今は私たちWPSを中心に沢山の正男界の戦士たちに協力して貰って
      大時空軍を止める戦いをしているの。私からもお願いできないかしら…?」


王蓮「全く…強引な誘い方しやがるな…。まあ仕方ない…この王蓮、WPSとやらの力になろう。」


王蓮はそう言いながらも嬉しそうに微笑んだ。




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???「やっぱり他の奴はこの近くにいなさそうだな」


???2「急に別の場所に飛ばされたと思ったらここにいたのは俺たち2人だけ。
    他の仲間は見当たらないし、どうする?」


???「多分、これ以上探しても無駄に時間が過ぎるだけだろうしな。
   まずは今、俺たちがどんな状況にあるのかを知ることが先決かも知れないな。」



ザトシ「お、いたいた。おーい!雅文ソルディ!





雅文

無法地帯
 
ソルディ

無法地帯




雅文(???)「お前は…、ザトシ!!」


ソルディ(???2)「無事だったか!」


ディレイル「2人保護だな。」


雅文「で、そいつは誰なんだ?」


ザトシ「んあ、まあそれは話すと長くなるんだけど…」


ディレイル「俺から説明しよう」


と、ここでディレイルは手短に全ての状況を説明した。
世界混雑のこと、大きな2つの勢力がぶつかりあってること。
そして両者とも仲間集めをし、WPSが正男界の戦士たちに協力を求め周っていること…。


ディレイル「というわけだ。」


ソルディ「みんなと急にはぐれて、正男たちを見かけないのもそのせいだったのか…。」


雅文「正男も浩二も俺の弟だ。大事な弟を守るのも兄の勤め。俺たちもぜひお前たちに協力させて貰おう。」




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甲羅に羽と棘を持つ紫色の亀「協力して欲しかったらオレ達と勝負しろ!勝ったら協力してやる。


正男「はぁ!?今そんなこと言ってる場合じゃ…」


ハル「面白そうじゃのう、WPSの本気を見せようじゃないか」


正男「って、おい!







カメレオス
Game World






カメレオスと名乗る、甲羅に羽と棘を持つ紫色の亀を先頭に
その後ろには様々な特徴を持つ亀の軍隊が揃っていた。


この紫の亀は正男が冒険してる最中ちょいちょい邪魔をしていたのだ。
よほど正男をライバル視し、どうしても一度勝利したかったのだろう。


どこで間違ったのか、和睦に来たはずなのに正男とハルは2人でこの亀と軍隊と戦うことになったのだ。


ハル「急いでいるからこそ、早急に奴らの要求に応えねばならん…すまんが正男、協力してくれるな?」


正男「チッ、正男界には面倒な奴ばかりだな!」



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和睦のために会いに行って仲間にする


偶然通りかかった戦士を仲間にする


見知らぬ世界に飛ばされ戸惑う者を仲間にする


ライバル心という絆で一時的に仲間にする





形は様々だがそれぞれのメンバーは順調に正男界の戦士たちを仲間として取り入れることが出来ていた。



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そして…



ヨシキ「皆、順調に仲間集め進んでいるようだな」


ライ「ええ、このまま私たちに何もなければ良いですが」


世界混雑による異次元の乱れが強くなってきているため
WPS本部からだとどうしてもヨシキの能力"アナライズ"による通信が途絶えてしまうとのことで
現場に出ながら皆をバックアップしていくヨシキ。そしてそのボディガードを勤めるライ。

戦闘向けの能力を持たないヨシキだが、ライ程の実力者ならボディガードは彼一人でも十分だろう。
その考えでのグループ分けだったのだが、予想外の脅威が彼らを襲おうとしていた…。




















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ダリウス(正男の集い場)「フ…フフフ…w 馬鹿めが…貴様ら2人だけでこんなところに突っ立ってるとは
                余程自分たちが死なないという自信があるんだな。」


ヨシキ「お前は…!!」


ライ「正男の集い場のダリウスですか…、その言葉からするとわざわざ私たちに会いにおいでなさったように思いますが」


アローン(正男コントロールセンター)「キミ達は我々大時空軍にとって脅威だからねぇ」


ノーム(光る球)「厄介な奴から先に片づける…そういうことだ」






ヨシキ「これはまずいぞ…各世界の黒幕クラスの人間が集っている…」


ライ「ここは一旦引きましょう」


と、ライが異次元ゲートを出現させようとした矢先だった…





ダリウス「そうは行かんぞ!」


と、ダリウスが宝杖を高く掲げた。


ヨシキ「…?」


どんな恐ろしい攻撃をしかけてくるか、と思いきや何が起こったか分からなかった。


ダリウスの持つ杖から突如出現した結界が一瞬にして膨張して広まりそれはやがてダリウスの背後にいたアーロン、ノーム
そして前方にいたライとヨシキまでも包み込んだ。


ライ「成程…この結界で異次元ゲートを発生させないということですか…」


ダリウス「一瞬で察するとは流石WPS。
      だがいくら貴様らでもこのメンバーが揃えば手も足も出まい。」


ライ「逃げ道なし…ですか…
   仕方ありませんね…不本意ではありますが、少し足止めをしておきますか。デーモン・ブラスト!


デーモン・ブラストとは異界の魔物を召喚する技。
しかし、結界が張られている今、そんなことは出来ないはずだ。


ノーム「何も起こらないじゃないか、ハッタリもいいとこ…」


アローン「上だ!上から来るぞ!!」


ノーム「何?」


ドォン!!!!!


上空からライが召喚したと思われる巨大な魔物ドラゴンが降ってきた。



ダリウス「結界が張られている以上、異次元ゲートの発生は不可能…
      だが結界の範囲外である遥か上空から召喚し、ここに落とすとは…なるほど考えたな。」


魔物「ウオオオオオオオオオオオオ」


ダリウス「だがこんな魔物、一瞬で消し去ってくれる…クレイバー・エクスティンクト!!


何かを感じとったのか、ライとヨシキは咄嗟に警戒した。
前方を見てみると2人の目の前で信じがたい光景をとらえた。



なんと、ライが召喚したドラゴンから紫色の炎が噴きあがっているではないか。



魔物「グオオオオオオオオオオオオ…」


これがダリウスの誇る絶滅呪文。
魔物の体を包んだ紫色の炎は一瞬激しく燃えて消え、そこには粉のようなものだけが残っていた。



ダリウス「本当に恐ろしいのはこれからだぞ・・・ククク・・・ハハハハハ!!!」


灰になって崩れた魔物の体から紫色の炎が飛び、こちらに向かってきたのだ。


2人は身をかわした。


ライ「メテオ・ストライク!!!


上空から大量の隕石を降らすこの攻撃。
この強力な魔法にダリウス達3人は上手く避けながら戦うしかなかった。


接近戦でダリウス、アローン、ノームに対応するライ。
近距離感覚でも魔法発動は互いにされており、とても間に入れそうにないこの空間。

上手いこと避けながら戦うライとダリウス、アローン、ノームが相当な実力者であることが分かる。



ヨシキ「ライ…」



ヨシキは傍からライを見守るしかなかった。


それもまた過ちだった。



ヨシキ「う・うおおおお!?!?」


ヨシキは気が付くと空中に浮かんでいた。


それもそのはず、後ろから巨大な手で持ち上げられていたのだから。


デストロイ・シヴァ(悪魔の修羅場)「人質、捉えたり。」


ヨシキ「しまった…もう一人、居たのか…!!」


ヨシキはデストロイ・シヴァの手に捕まり身動きが取れなくなった。


ダリウス「もういい。お前たち、攻撃やめていいぞ。」


ライ「…何のつもりですか」


ダリウス「端から貴様を殺すつもりなどないのだよ…
      …いや、私たちが束になったところで貴様に勝てないのは最初から分かっていた。」


ライ「大体話は読めました。狙いは最初からヨシキを捉えることだったんですね。」


ダリウス「その通り。我々の目的はヨシキ、お前を人質にすることだ


ヨシキ「なっ…!!」


アローン「キミのアナライズ能力は我々大時空軍にとって大きな脅威になりかねないんだよ」


ノーム「そこでお前を人質とし、その能力を我々のために使ってもらおうというわけだ」


ヨシキ「くっ…」


ダリウス「さてと…」


ダリウスが杖を掲げ、結界は解除された。
それと同時に異次元ゲートが出現し、ヨシキを掴んだシヴァを初めとし、アローン、ノーム
そしてダリウスもがゲートに飲まれていった。その間際に最後に一言…


ヨシキ「ライ!俺に構うな!態勢を立て直して大時空軍に立ち向かうんだ!」


ダリウス「貴様はせいぜい死神ルドアに殺されることだな…」


その台詞を最後に異次元ゲートごと彼らは消えて行った…







ライ「これは厄介なことになりましたね…」



To be continued...


♪Examination: Allegro (Remix)
Nintendo DS「Phoenix Wright: Ace Attorney」より
from VGMusic


♪Severe Battle
from DarkFeather-BlueMoon

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