中間ストーリー9
〜最後に笑うのはポジティブな奴〜
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剣鱗「さーてと、俺もそろそろ動くとするか…」



イーグルアイ「動くってなんだよ、俺たち南方司令部は南方司令部で仲間集めしてるじゃないか」


ホトケ丸「お前まさかまた何か企んどるんか?」



WPS南方司令部。
同じWPSではあるがヨシキ率いる中央司令部とはまた異なった部隊である。
先程のWPS会議により、この南方司令部も正男界の戦士の味方集めに力を注いでいた。



剣鱗「人聞きの悪い言い方するなよ〜
    俺はただ、かつて自分の使っていたシステムを取り戻しにいこうとしてるのさ。」


ホトケ丸「システム?一体何の話をしとるんや?」


剣鱗「実はな、俺がWPSに来る前に働いていた場所が大迷宮に飲み込まれてるという情報を得たんだ。
    WPS本拠地からだと次元の歪みが強すぎて大迷宮の情報がなかなか得られなかったりするが
    大迷宮内に仮の基地があれば、捜査しやすいんじゃないかと思ったんだ。」


イーグルアイ「お前のふるさとにはWPSに匹敵するようなシステムがあるのか・・・」


剣鱗「フッフッフ…、何を隠そう、俺は昔正男サイトを経営してたからな!HAHAHA!



イーグルアイ&ホトケ丸「何ィーーーーーーーーー!?!?!?








オルフ「おやおや、これは意外…
     まさかご自分でお話されるとは…」




イーグルアイ&ホトケ丸「ビクッ!!!」


剣鱗「オルフ!戻っていたのか!」


オルフ「ええ、負傷者の手当てに時間かかってましたが、何とか落ち着いたようです。」


剣鱗「それは良かった。それはそうとオルフ、そろそろこっちもそれなりに仲間も集まったことだし
    中央のヨシキに連絡して"あの場所"を預けたいと思ってるんだが、いいか?」


オルフ「そうですね、そろそろ大時空軍に太刀打ちするべきでしょうし私もその意見には賛成です。」


剣鱗「よーし!じゃあ連絡すっかー!」


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〜WPS中央司令部〜


ピー ピー


ライ「南方司令部から通信ですね」


ディレイル「おいおいこんな時に…」


ライ「とりあえず、出てみます」


ライはシステムに内蔵されたマイク付ヘッドホンと取り出し通信機のスイッチを押した。


ピッ


ライ「こちら中央司令部のライです、どうなさいましたか?」


モニターはなく、音声のみが通信機から届いている。
ヘッドホン型なので会話はライにだけ聞こえている。


剣鱗の声「ライか!実はな、ヨシキに用があるんだ。大迷宮内にWPSの仮の基地を作ってな。
       そこからなら大迷宮バックアップしやすいんじゃないかなーと思ってあいつに貸したいんだ。」


ライ「いえ、それがですね…」


剣鱗の声「…なるほどな、話は分かった。
       俺に任せろ!だがその前に、こっちからもちゃんと説明したいから、こちらからの頼みも聞いてくれるか…?」





ライ「正男と浩二を連れてくるんですか…?
   ……ええ、分かりました…そういうことですね…では、今から指定された場所に向かいます。」



ピッ



正男「何の要件だったんだ?」


ライ「正男と浩二を連れて、ある場所に来てほしいとのことです。」


浩二「僕と兄さんを…それは一体…」


ライ「どうやら、南方司令部が大迷宮内に仮設基地を作ったそうです。」


レニウス「大迷宮の中に…?
      …そうか…!時空の歪みが強すぎてここからじゃ掴めなかった情報も大迷宮内からのアナライズなら情報掴めると…」


ミハリア「なるほど…それなら大時空軍の本拠地も分かるかも!」


ハル「それならきっと上手くいくぞ…考えおったな…!」


ライ「ですが、まずはヨシキの救出が先です。
   剣鱗の指示により、私と正男と浩二でまずはそこに来てほしいとのことです。
   そして、他のみなさんにも行動がスムーズにできるよう、大迷宮のどこかに潜みながら
   私たちからの連絡があるまで仲間集めに専念して頂きたいのです。」


ザトシ「連絡が来るまでは偶然みつけた戦士を適当に味方につけろということだな、了解!」


クリス「世界混雑の終わりにも、大分近づいてきたわね…!」


正男「よし、そうと決まれば作戦実行だ!」


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ヨシキ「俺の逆探知…念じたところで届くのか…?
     いや、諦めてはだめだ、上手くいくことを信じて、念じ続けるのみ…!」


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剣鱗「ここに来るのはあの時以来か…懐かしいな…
    あの頃に名乗っていた名はもう捨てたが、ポジティブに生きると決意した今だからこそできることがあるはずだ…
    今がまさにそのときだ…必ずや、この世界混雑を終わらせて見せる!ポジティブの力で!」


剣鱗たちは先に"ある場所"に到着し、後は正男、浩二、ライの到着を待つのみである。
まるで昔のことを思い出すかのように剣鱗はかつての仕事場で黄昏ていた。


ホトケ丸「つかお前、なんでそんなにポジティブに拘ってるんや?」


剣鱗「人は後ろ向きになると、良い事が見えなくなる…だから余計にネガティブ思考になってしまうんだ。
     だからこそ人は前向きに生きるべきだと、俺はそう思うんだ…。」



イーグルアイ「・・・」


ホトケ丸「・・・」


剣鱗の言葉に二人は口ごもった。





二人は同時に思ったのだった───
















剣鱗が珍しくまともなこと言ってる!








剣鱗「ハハハ!ひどいなぁー♪ せっかく人がいいこと言ったというのに(^^」




イーグルアイ&ホトケ丸「心読まれた!?!?



剣鱗「さてさて仕事するぞー!オルフは南方に残って医療待機だし、お前たちには仲間集めの引き続きやってきてくれるか?」


イーグルアイ「はいはい分かりましたよ」


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ある場所に到着した剣鱗たちだったが
イーグルアイとホトケ丸は仲間集め、剣鱗はここで待機と、彼らは別行動することになった。

一方、中央司令部は再び役割分担し、行動に移した。
果たして彼らは無事、ヨシキを救出することが出来るのか…?
最後に笑うのはきっと、ポジティブな奴なのだろう。


♪Panic Puppet Zone, Act 1
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