中間ストーリー2


美姫「はぁ、おいさと何処に行ったの…」


おいさとは河川を登った方向へ向かっていた。
美姫もそこまでは順調だった。
しかし、河川を越えたところまで来てしまうとここから更に道が分かれることになる。
右か左かそれとも…


そんな時だった。


河川を登ると赤い帽子の男。緑の帽子の男。
そして着物を着た女の侍の3人が話をしていた。


前者の二人は美姫もよく知る人物だった。


だがもう一人の女侍は初めて見る人物だ。


美姫「あー!正男と浩二だー!久しぶりー!!」


だが美姫はそんなことおかまいなしに声をかけた。


浩二「美姫!!」


正男「お前…こんな所に何しに来たんだ」


美姫「へへっ、行き付けのパン屋さんの帰りに寄り道してたら偶然こんな所にたどり着いちゃった。
     …それにしても、久しぶりなのにその態度はないんじゃない?」


正男「うっせーな、俺たちは今次の世界にいけなくて困ってるんだよ!」


美姫「あきれた…、先に進めないからって八つ当たりはしないでよね…。」


美姫は両手を腰に当て、大きく息を吐きながらそう言った。


正男「…一応、俺らは今旅の途中でな。こちらの女侍もどうやら事件に巻き込まれた人間の一人らしい」


女侍「お初にお目にかかる。私はハルと申す。」


美姫「あたしはみき、よろしくね。
    貴方も巻き込まれたって、一体何があったの?」


ハル「私らの所属する組織に謎のロボットが侵入しおってな、我が組織のデータを盗みおったのじゃ」


美姫「ロボット?もしかして今、砕かれたノヴァクリスタルの欠片を集めているロボットのこと?」


ハル「会ったのか?何処で会ったんだ?奴はいま何処に?


突如ハルは表情を変えて美姫に問い詰めるように質問をしてきた。


美姫「お・落ち着いて!…分からないけど、またノヴァクリスタルの欠片を集めに行ったみたいだよ。
     ただ手がかりになるのは、おいさとと一緒に行動してることかな」


正男「またもやおいさとが絡んでるってワケか」


ハル「そうか…童はこれからそのメカと同時においさとを追おう。
     奴が黒幕なのかどうかは分からんが、奴を止めないことには何も始まらんしな」


正男「ああ、わかった。」


ハルは正男の言葉を聞くと、その場を動いた。
振り返ることなく彼女は正男達3人を後にした。




次へ


♪Ace Attorney: Trial (XG)
Nintendo DS「Phoenix Wright: Ace Attorney」より
from VGMusic

inserted by FC2 system