中間ストーリー4 (2/3)
〜20:17 ナイトメアシティ〜
スザクは夜の都会でビルの明かりに照らされながらアスファルト上を駆け抜け、大きなビルの前に立っていた。
そこはかつておいさとが自身の基地にしていた場所である。
スザクはその中においさとの手がかりがあると思い、ここまで来た。
実際今は正男達が中にいるのだが・・・。
勿論、スザクはそのことを知らず中へ入ろうとする。しかし・・・。
???「見ツケタゾ、失敗作メ!!」
スザク「誰だお前は」
そこに現れたのは正男と同じ形をしたロボット、メタルマサオだった。
メタルマサオ「Dr.オイサトノ使命ニヨリ、オマエヲ捕獲シニ来タ」
スザク「何!?」
メタルマサオ「クラエ!!コレガ他ノ世界デコピーシタペトモンノチカラダッ!!グレネード発射!!
ドーン!!
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〜セントラルビル内〜
ドーン!!
正男「何だ!?今外から爆音らしき音が聞こえたぞ」
浩二「やっぱりだ…、メタルマサオはスザクを捕まえるつもりだよ!!」
美姫「そ・それは大変だよ!そのスザクってのが誰なのかよく分からないけど、助けないと!!」
正男「ああ、急いで外に行こう!!」
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〜外〜
短時間だが流石はペトモンのデータをコピーしたメカとだけあって
スザクがそう簡単に敵う相手ではなかった。
早くもスザク側が劣勢となっている。
スザク「き・貴様…、一体俺を捕まえてどうするつもりだ?」
メタルマサオ「・・・・・・。」
スザク「何故黙る?どうせおいさとの命令でこんなことしてんだろ」
メタルマサオ「・・・・・・。」
と、との時正男達3人がセントラルビルの入り口から走り出てきた。
そしてスザクとメタルマサオが対面している様子を見て立ち止まる。
浩二「やっぱり・・・!!」
美姫「早くスザクを助けないと!」
正男の左後ろにいた美姫は二人がいる方向へと走り出したが正男が左手を横方に上げ、美姫を引き留めた。
正男「いや待て、様子がおかしい」
〜〜
スザクとメタルマサオは正男達がいることには気づいていない様子。
スザクはメタルマサオに向かって突進しながら右手でライトセイバーを振り下ろすが
メタルマサオにに右手首を掴まれ防がれてしまう。
スザク「く・くそ・・・」
メタルマサオ「・・・サッキ、誰ノ命令カって聞イタナ?」
スザク「ああ、それがどうしたんだ」
メタルマサオ「俺ハ確カニオイサトの命令で動イテイル、ソレハ事実ダ」
スザク「だろうな」
メタルマサオ「ダガオイサトニハ内緒デ別ノヤツニモ従ッテイルノモ事実ダ」
スザク「何だって!?」
〜〜
正男「お・おい、今の言葉聞いたか!?」
浩二「うん、何か深い意味がありそうだね」
〜〜
メタルマサオ「今マデ誰ニモ言ッテイナカッタガ、オマエハイズレニセヨ"真実"ヲ知ッテ貰ウ必要ガアルカラナ」
スザク「真実?」
メタルマサオ「オ前ハ60年前、プロフェッサー・サナダタダシによって造ラレタ人造人間デアルコトハ知ッテイルナ?」
スザク「ああ」
メタルマサオ「その時に造ラレタ人造人間ハお前ダケジャナイ、実ハ造ラレタ人造人間ハ2人イルノダ」
〜〜
正男「な・なんだって・・・!?」
〜〜
メタルマサオ「貴様ハソノうちの失敗作ッテワケダ」
スザク「……だから俺は排除されるべきだと…?ふざけるなっ!!」
スザクは言葉と同時に左足でメタルマサオを思いっきり蹴り上げる。
メタルマサオの鋼体はピクリとも動かない。だがそれはそれで臨機応変に対応すればいい。
スザクはメタルマサオの鋼体を壁替わりにして上りあげた。
瞬時にスザクは身体を宙返りするように回転すると同時に左手で捕まれた右手からライトセイバーを抜出し
それをメタルマサオの胸の部分に突きつけた。
メタルマサオ「ぐっ!!」
メタルマサオは吹っ飛んだ。
空中で若干仰向け気味になりながらも体勢を立て直し
地面が足に付くと同時に後方に身体を引きずらせながら上手く着地する。
スザク「そもそもそれが事実なのかっていうのもアヤシイな」
と、その時だった・・・
パオパオパオパオ(サイレンの音
UZA軍兵士1「ここだぞ!爆発音があったのは」
UZA軍の兵士や戦車、ヘリコプター等が突如集まってきた。
メタルマサオ「オット、ココハ一旦引くとしよう、ダガ今度はソウハイカンゾ!」
メタルマサオは去って行った・・・。
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正男「おい!スザク!大丈夫か!!」
正男達3人はスザクの下へと駆けつけてきた。
スザク「お前たちは正男!!どうしてここにいるんだ!?」
正男「話は後だ、とにかく逃げるぞ!!」
UZA長官っぽい声「その必要はない。我々はキミを悪いようにするわけじゃないんだ。」
突如、高度が下がってきたヘリコプターから白髪の中年男性がハシゴで降りてきた。
スザク「テメェは誰だ?」
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♪Sega Genesis「Sonic the Hedgehog 3」より
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