中間ストーリー20
〜劣等種の足掻き〜
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〜グレード・キャニオン〜


真理がアザトホースの暴走を止め始めた頃
浩二は他の世界での力を与えられているのにもかかわらず、劣勢となっていた。


浩二「ハァ・・・ハァ・・・」


スティール「おらおら、さっきまでの威勢はどうした?」


浩二(おかしい・・・複数のスーパー正男の世界での力を授かっている筈なのに力が出ない・・・何で?)


スティール「お前はさっき『守るべき人を守るために戦う』とか言ってたよな?愚かな奴め・・・」


浩二「愚かなんかじゃない!僕は守るべき人のために戦っている。
   殺戮なんかを行うお前たちのほうが愚かだ!」


スティール「よくぞ言ったw それでこそ正義の味方w
      だかこれだけは言っとくぜ?
      俺にすら勝てないお前のやっている事は
      只の痩せ我慢に過ぎない」


浩二「お前にとっては滑稽でも、僕にとってはそれは大切な事なんだよ!
   例え、痩せ我慢であっても・・・。」


スティール「根拠はあるのかw」


浩二「僕のやっていることは確かに痩せ我慢かも知れない。
   でも僕はまだ力を失っていない。
   痩せ我慢と敗北がイコールとは限らない!」


スティール「フフ・・・w
      どう足掻こうと、お前がここで死ぬという運命は変わりはしない!
      貴様のような劣等種に俺を倒すことなど不可能だからなww」


浩二(僕は今回の事件で体や能力が一つになった。
   ということは責任重大なんだ。尚更死ぬわけには行かない・・・)


スティール「どうした?怖気づいたかw」


浩二「怖気づいてなんかいない!」


スティール「ま、どちらにしても貴様に勝ち目などないがなw」


その時、服の中にある通信機がなった。
恐らくWPSからだろう。


スティール「こんな時に貴様は通信機か、まあいい。
      こちらは手を出さずに待っていてやる。」


ピッ


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〜グレード・キャニオン ラグーンフォレスト〜


正治「まだまだだ!」


トリトン「なかなかいい動きをしているな、体力的には問題ない。
     だが、不完全すぎるなww


正治「何?」


トリトン「肉弾戦で俺の動きを見切った程度でいい気になるな
     ダーク・アメジスト・インパルス!」


正治「おっと・・・(避
   貴様等は一体何が目的なんだ、ACPを敵に回しているなら、俺たちが戦う必要なんてないじゃないか」


トリトン「勘違いするな。俺たちIGEは全世界を支配するのが目的であって
     お前等と手を組むつもりは無い。」


正治「くそ、ただでさえ敵軍が多いってのに
   また厄介な軍が現れるとは・・・」


トリトン「さあ、そろそろ終わりにしてもらおうか
     ダーク・アメジスト・インパルス!」


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〜グレード・キャニオン 発信錬〜


ムーンライト「ほう・・・貴様の実力も捨てたものではないな
       俺の予想を遥かに超えた実力だ」


エミー(おかしい、これだけ戦っても彼の息が乱れないなんて・・・
    どうなっているの?流石に私も少し疲れてきた・・・)


ムーンライト「だが、そんな貴様にも疲れが出てきたようだなw
       所詮は『可能性を信じて戦う』とか、そんな自己暗示に頼ることしか出来ないのか?
       だから貴様らのような者は劣等種と言われるのだ。分からんか?」


エミー「私たちが劣等種がどうかは貴方が決めるものじゃない
    いい?あとで痛い目を見るから覚悟して!」


ムーンライト「フッw 威勢だけはいいようだな。
       だが、それがいつまで続くか・・・」


ムーンライトはふと、先程発信錬の壁に叩きつけられた男及び
壁に背をつけ、腰掛けている正男を見て
奇妙な笑みを浮かべた。
ちなみに正男は今、エミーと向かい合わせた所にいる。


ムーンライト「貴様は我がアームド・クライム・ピープル上層部の恐ろしさを知らない・・・
       ここで我が力の本当の恐ろしさを思い知らせてやるか・・・w」


エミー「・・・?」


ムーンライトは矛先を正男に変え、構えた。
そして・・・


ムーンライト「ゴッドアイは貴様と戦うことを望んでいる。
       安心しろ、殺さない程度で済ませてやるよw
       ムーンライト・クリティカル!!」


エミー「正男さん!避けてぇ!!!」


しかし、時既に遅く・・・

ムーンライトの出した技は黒い霧に包まれながら目にも留まらぬ速さで正男のほうへと向っていき
やがて黒い霧は広がり、正男の周囲は何も見えなくなっていたのだ・・・。









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♪Silent Cave
from 3104式

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