中間ストーリー34
〜名乗らぬ城〜
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ナーズ:俺の見込んだとおりだ…。
     たった一人で俺に挑むなど、並の警察じゃ出来ることじゃねえしな…


五十朗:俺たちの実力の理解、感謝する。


ナーズ:だが、流石にこの技の前では阻止軍の連中も手出せないぜ…?
     〜デス・フレイム・チャージ〜!


ナーズのオーラが増幅していく。


五十朗:何!


ナーズ:これで終わりだ!
     大文字二重炎大車輪・チャージド!!


ナーズはオーラが増幅している状態で、大の字を描いた巨大な炎を二つ飛ばしてきた。


五十朗:くっ!スパークバースト!!


五十朗は地面が裂かれる位の威力で、剣を大振りにする。
しかし…

大の字は裂かれることはなかった。


これ以上近づかれると裂くことは難しい。
そう考えた五十朗は、2つの大の字を避けようとした。


ナーズ:無駄だ。これは追尾式の炎だからなw 相殺しない限りは逃げられないぜ!


五十朗:くっ!


ここまでか…


流石にあの技を出されては手も足も出なかった。


だが五十朗は分かっていた。




あの男は、ジェネル程強くない・・・。


何か、奴には何か欠点がある筈だ・・・。


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一方、由美とメルは…


メル:へえ、只の警察だと思って舐めてたけど、思ったよりやるのねw


由美:警察は悪を誇りに持つモンを止めなければならへん…


メル:じゃあ聞くけど、私と互角に戦えるのは
    負けるわけにはいかないからとかいうつもり?


由美:当たり前よ
    ※↑イントネーションは京都弁です。


剣鱗:こんなとこで注意書きするとかwww
ホトケ丸:黙れ!というかここお前の出る幕じゃねーやろ!!!



メル:でも残念。私に勝つのはそう簡単じゃないわ…
    スター・マズ・グレイド


由美:その技ならようとーに見切っとるわ。あたし達の実力をねぶりへんこと!!


クリスとメルの周りに無数の星が出てきた。


メル:さぁ我が星よ汝にかかれ!


無数の星が由美を襲う。が…


由美:トルネードスラッシュ!!


由美は剣を上向きに振り回し、それに添って竜巻が発生した。
その竜巻はメルの星を次々と吹き飛ばす。


メル:そんな…


由美:さあ、しまいよ!


飛ばされた星はメルの周りに次々と降ってくる。


メルは飛び上がり、屋根の上へと着地。


由美:あ!待ちよし!


由美もそれを追うべくジャンプして屋根の上へ。
由美はその後を追いかけた…


メルは屋根の上をひたすら走る。
由美はそれを追いながら、ポケットに左手を突っ込んだ。
そして、ポケットから拳銃を取り出した由美は、メルを狙って弾を3発程撃った。


しかし、メルは左右に避け、弾を上手く避けきる。


やがて崖っぷちへと来ると
その先の建物の屋根へと飛び移る。


由美は再び銃を撃ったが当たらず。


メルは右側にある建物の上へと映る。
由美さその場を走りながら、飛び移ったメルに銃を向け、2,3発放った。


だがそれがメルに当たることもなかった。


メル:私相手にそう簡単に銃が当たると思ってるの?


由美:(本当はここでサーモクナイを使っておきたいところやけど
     あのクナイは爆発式…、こんな街中で使うのはとてもじゃないけど危険やけん)


…だったら刀で戦うしかない…


由美は全速力でメルに近づき…


メル:!!


由美は刀を振り落としたが、メルはそれを杖で防御。


刀と杖…、刀は勿論のこと、杖も皹が入ることなく2つの武器は震える。


メル:…中々の腕力じゃない、只の警察だと思ってナメてたけどw


由美:魔力なんて使えても、実力がないと意味があらへんからな!


由美は飛び上がった。


メル:飛び上がればかっこいいとでも思っているの?
    まぁいいわ、私も一緒に…


メルも飛び上がった。
二人は空中での激戦となった。


メル:やっぱり貴方、隙がありすぎねw 空中じゃロクに身動き取れないじゃないw
    こっちには魔力があるのよ?w まあ、2つ以上を同時に発動させることは私には出来ないけどw
    スター・マズ・グレイド!!


メルの周りに沢山の星が出現した。


これは出現した星が一斉に敵を矛先に襲撃するという技である。
メルが敵と判断した相手を自動的にロックオンし、敵に攻撃を仕掛ける。

つまり、発動した本人がどこに敵がいるか分かっていなくても、この技は使えるといことだ。



由美とメルはゆっくりと街に向かって落下する。



空中ではそう簡単には移動ができない…。
増してやその状況で沢山の星がうちに向かってくる技を発動されたら一たまりもないけん…。

さすがの由美も焦っているようだ。



メル:さぁ我が星よ、汝にかかれ!





沢山の星が由美に向かって突進してくる…。
星が由美に激突するまであと、5メートル…










こうなればサーチクナイを使うしかあらへん…
でも、もし外れるようなことがあればそのまんま街に落下してうちは街をぶち壊しはることになっちまう…。















4m…



















…ううん、今はそんなの気にしてる場合やない。
もし敵が本当に2つ以上の技を同時に発動できないとしたら、
ここは一か八か…、試す価値はある!!















3m…




















由美:サーチクナイ!!




由美はサーチクナイを投げた。
そのサーチクナイには爆弾が仕込まれており
何かに刺さると爆発する仕掛けになっている。

そんなクナイはメルを目掛けて放たれた。















2m…


















メル:まずい…、あれはさっきの爆弾式のクナイ…!















1m…



























メル:スター・マズ・グレイド発動中止!
   シューティング・スター!!


由美を襲撃しようとして複数の星の動きは止まり、変わりにクナイを相殺するための流れ星だけが出現した。
どうやらメルは2つの技を同時に発動させることは出来ないらしい。




勿論、2つの技は相殺され…





二人の間で爆発が起こった。





メル&由美:うっ!!




二人は爆風によって飛ばされ落下した…。


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そうだ…


五十朗は微かながらも感じ取っていた…


明らかに魔力は高くない。


だとすれば、この技の後にはもう魔力は残っていないはず。




それが事実なら、奴に突っ込んで問題はない。



五十朗:ナーズといったか。君は大きなミスを犯したようだな。


ナーズ:は?お前この状態で何言ってんだ?


巨大な大の字をした2つの炎が今、五十朗を矛先として突進してきている。
とても避けきれる状態ではない。だが…


五十朗:分からんか?『大』の字を大きくしちまったらその分、潜り抜けるのが容易くなるんだぞ?


ナーズ:潜りやすくなる…?え…?いやワカラナーズ(((


五十朗:不利になれば一人コントか…どうやら俺とお前の相性は悪いようだな!


五十朗は横に並んで突進してくる2つの『大』の字を見て頷くと
自分から見て右側の字に向かってスライディングした。


五十朗:スライディングキック!!


ナーズ:だが言った筈だ!その文字は追尾式…
     すり抜けた所で大の字が向かう方向が逆になるだけだぜ?


五十朗:俺のスライディングキックはそんなヘボいスピードじゃない


五十朗は凄まじいスピードで大の字の下をすり抜け
やがてナーズの目の前までスライディングしていった。


ナーズ:何だと!?


五十朗は瞬時に立ち上がり…


五十朗:スパークソード!!


高威力な電撃を放ちながらナーズを切裂く。


ナーズ:ぐぁぁぁぁぁ!!!


手も足も出なかったナーズは電撃を食らい、腹部に斜線のような傷を負った。


ナーズ:くっ!!馬鹿な…このナーズさまが敗れるだと…!!


五十朗:さあ、大人しく連行させてもらおう。


ナーズ:…


メル:スター・バイリアン・グルネード!


五十朗:おっと(避


五十朗はナーズから手を離してしまった。


メル:あの女ごときに魔力を全部使わなくて正解だったわ…
    今度は私が相手する!!


ナーズ:待て…こいつは俺の相手だ…お前はあの女の相手をしろ…!


???:止めとけ。こいつらは予想以上に厄介な相手だ。
   お前らの戦って勝てる相手じゃねえ。


メル:ジェネル!!


五十朗:お前は…さっきの!!


ジェネル:ナーズ、メル。お前らは隠れ家に戻ってな。


メル:わかった。


ナーズ:ちっ


二人はこの場を去った。


五十朗:お前…またやる気か!!


ジェネル:……俺らと本当に戦う気があるのなら、ここから更に北にある地下基地へくることだ。


五十朗:何?


由美:自ら所属地を教えるって…


ジェネル:じゃあな。俺は他にやることがあるから


五十朗:待て!お前一体何のつもりだ!


しかし、ジェネルは聞く耳を持たず去っていく。


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♪追求〜問いつめたくて
from Yoshiki World

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